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短編 (54)女湯ヒーロー(5)

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短編 目次

短編 (54)女湯ヒーロー(5)

「?…、なに、それ?…」
勃たない?…、な、なに?…、なにいってんの…。
ナガミの告白に、顔面蒼白になった彩佳だった。

「私に魅力がないって言うのっ、この、バカ、変態、死んじゃえっ」
だったら、私は、なに?…、アンタの身の回りを世話するだけの、お手伝いさんなのっ…。
さんざん粉々にされてきた女としてのプライドが、龍角散並みの極微なサイズにまで粉砕されて、彩佳はキレた。

「死ねっ、インポ野郎っ」
申し訳なさそうにスケベイスに座るナガミの目の前に、薄い茂みのアソコ丸出しに仁王立ちした彩佳は、急所に強烈な足蹴りを喰らわせた。
「げっ…、あ、やかちゃん…、し、しどい、よお…」
ヘニャチン&ボールズを蹴り潰されたナガミは、全身から悪い汗を垂れ流しながら、その場に崩れ落ちた。


「じゃあ」
サルガの姿の時は宇宙怪獣の厳しい攻撃に慣れているためか、すぐに回復したナガミはシャワーをあびて着替えていた。
「彩佳ちゃん、いこうか」
ナガミは何もなかったかのように涼しい顔でサルガポインターのドライバーズシートにつくと、ニコニコしていた。
「…、ふんっ…」
どんだけ、丈夫なのよ…
ヤリ過ぎを少しは反省した彩佳だったが、脳天気な笑顔をみたらまたヘソを曲げ、機嫌悪そうに窓の外を見ていた。

こんなの着て、バカみたい…
露出度の高いSM衣装のようなユニフォームもナガミをその気にさせるためで、勃たないナガミに無駄に色気を振りまく自分がばからしくて涙が出そうだった。

「彩佳ちゃん、元気出しなよ…、ボク、彩佳ちゃんのこと、大好きだよ」
MAX800馬力のサルガポインターを快調にドライブするナガミは、落ち込んだ彩佳を元気づけたくて、正直な気持ちを告白していた。
「…、私が…、好き?…、大好きなの?…」
好き?…、って言った?…、この、インポ野郎が?…。
半ベソでうつむいていた彩佳はゆっくり顔を上げると、異様な光を帯びた目でナガミの横顔を見つめた。

「え…、うん、大好きだよ…」
異様なオーラを発散する彩佳に若干腰が引け気味のナガミだったが、ニッコリ笑って応える。
「じゃ、じゃあっ、証拠見せて…、ラブホ、行きましょ、すぐに、ねっ」
好きなら、勃つでしょっ…、やりまくって、犯しまくってよっ…。
フンフンと鼻息を荒くした彩佳は、ギラギラした目でナガミにガンつけながら、大きくあいた胸からあふれそうな乳肌を押しつけていた。

「ちょ、だ、だめだよ…、彩佳ちゃん、事故っちゃう…、それに、特機隊に遅刻しちゃうよ」
シートベルトを思いっきり引っ張って迫ってくる彩佳に恐怖さえ感じたナガミは、
「んげっ…、ぐ、ぐるじい…」
げっ、ぐるじっ…、なに、すんのよっ…、SMマニアの、ど変態ロリ野郎っ…。
手元のボタンでシートベルトを締めつけて彩佳をナビシートに緊縛すると、サルガポインターのスピードを上げて特機隊へ急いだ。

短編 (55)につづく
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