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短編 (30)隣のお姉さん(2)

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短編 目次

短編 (30)隣のお姉さん(2)

はあ…。
毒液を発射したあとも、脱力した輝雄はノゾキ穴から莉乃を観察していた。着衣した莉乃は出掛けるつもりらしい。

「あっ、こんにちは…」
慌てて白濁液を始末した輝雄は急いで部屋を出た。ちょうど莉乃も部屋を出たところだった。偶然を装った輝雄が声をかけると
「は、はあ…」
うつむきがちに応えた莉乃はやっと聞き取れるくらいの声で応えた。ストライプのミニスカから伸びた、紺ニーハイの絶対領域がやけにまぶしく見える。

「あの、どちらへ…」
警戒気味の莉乃に、輝雄は探るように声をかける。
「ちょっと、買い物に…」
近寄ってくる輝雄にますます萎縮する莉乃は、背中を向けて応えた。

「あの、よかったら、一緒に…、引っ越したばかりで、わからないんで…」
ここで引いたら、負けだ…。
猫背の背中に覆い被さるように迫った輝雄は、さっき見た裸体が頭に浮かんで股間を膨らませたがさりげなく隠して、たたみかけるように話した。

「…、じゃあ、いっしょに…」
不安げな表情を隠さずにチラ見した莉乃が、さっきと同じようにやっと聞こえる声で応える。隣のお姉さんはどMで被虐的な空気をプンプンさせていた。
なんか…、やらしい…。
どMな空気に当てられて、輝雄はさっき抜いたばかりなのに、なんだかムラムラして股間が痛かった。

「何、買うんですか?」
歩き出した莉乃は、急に振り返って聞いた。
「あ、あの…、食器とか、食べ物とか…」
莉乃の後ろ姿にスケベな妄想を膨らましていた輝雄は、ドキマギしながら応えた。
「はい…」
莉乃はうつむいたままうなずくと、輝雄の動揺を見なかったようにまた前を向いて歩いた。

やっぱ、いい脚してる…。
猫背気味に歩く莉乃の脚は、すらっとキレイで色っぽかった。輝雄は少し離れて美脚ウォッチングを楽しんでいた。
「ここです…」
突然振り返った莉乃にまた輝雄はドキマギしたが、小間物屋の前で莉乃はここに入ろうと言っているようだ。
「はい」
輝雄はとりあえず返事したが、店の前の階段をあがる莉乃に忍び寄り、
やった、見えた…。
さっきのぞいたばかりの黒パンを見ようと、ストライプミニをのぞき込んだ。黒パンが張り付いたムチムチのお尻を確認した輝雄は、スケベ面丸出しで笑っていた。

「どうかしました?」
前屈みにミニスカをノゾキ込む輝雄に莉乃が振り返った。
「い、いえ、なんでも…」
慌てて体を起こした輝雄は、みっともなくゆるんだ顔で愛想笑いしていた。

短編 (31)につづく
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