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ブリとブラ (6)腐れ縁

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ブリとブラ (6)腐れ縁

「着きました…、降りましょう」
半ノーブラ、半ノーパン状態の唯と満員電車で密着して、エッチで幸せな気分に浸っていた伊藤は、駅に着くと柔らかい女体と離れがたく感じながら、声をかけた。

「は、はい…」
やあん…、落ちちゃう…。
ゴムが切れたパンティの股間の危うい頼りなさに、恥ずかしくて顔が上げられない唯は、パンティがずり落ちないように内マタの不自然な歩き方で、伊藤の背中についていった。
「あうう、すいません…、先に」
やった…、ブラ、直せる…、あうう、でも…。
トイレで下着を直そうとした唯は、伊藤に生理現象と誤解される恥ずかしさに戸惑って、うつむいていた。

「あ、はい、じゃあ、お先に」
うつむくロリ美人教師のカラダの感触がいまだ生々しく、トイレにあらぬ妄想を浮かべた伊藤だったが、唯の逡巡を察して好青年な態度でさっさと歩いていった。

やあん…、どうして…。
恥ずかしさで顔をトマトのように熱くした唯は、個室に入るとタイトミニをたくし上げ、薄い茂みをさらして股間にぶら下がるパンティを脱いだ。

ご主人様…、お別れやな…、
困惑した寄り目の唯に見つめられても、ブリは幸せだった。伊藤との仲を取り持とうとして、みずからを犠牲にしたブリは、汚物入れに捨てられる運命を予想しながら、自己満な英雄行為のやりきった感に浸っていた。
伊藤と幸せになってや…。
みずからの墓場のごとき汚物入れを辛そうにチラ見したブリだったが、唯が伊藤と結ばれると確信し、悔いはなかった。

ブリ…、オマエ…。
ご主人様のこと、頼むで…。
あ、ああ…、任せろ…。

そしていよいよその時がきて、相棒との別れに咽び泣くブリとブラだった。

しょうがないな…、
ブリのお節介などもちろん知らない唯だが、ゴムが切れた下着をその場で捨てたりはしなかった。
このままで…。
ブリを丁寧に畳んでカバンに入れてノーパンを覚悟した唯は、今度はジャケットを脱ぐとシャツのボタンを外した。

オマエ、大丈夫か?…。
ああ…、ご主人様は、トイレで下着を捨てるなんて…、せん人やった…。
ああ、そうだ…、オマエが、たとえ使えなくなっても、
ご主人様は、すぐに捨てるような、冷たい人じゃないぞ…。

綺麗に畳まれたブリは唯の愛情を感じ、下着冥利に尽きると感涙にむせび泣いた。相棒と別れる定めを覚悟していたブラも、唯の下着に対する思いやりに泣いていた。

あん、壊れたのかなあ…、
立体縫製のシャツがはだけて、キレイな乳房がプルンと揺れた。カップにそれを収めて背中に手を回した唯は
やった、壊れてない…。
ホックを留めて故障じゃないことを確認すると、カワイイ笑顔を見せた。

はあ、ご主人様のお乳…、柔らかいくて、いい気持ちだぜえ…。
ナマ乳の素肌に密着するブラが、相棒との別れが回避された安心と唯のカワイイ笑顔に、のぼせ上がったお気楽な声を漏らすと
…、ご主人様の、お尻は、ええ頃合いの弾力で…、お乳よりも、気持ちええんや…。
愛する唯の素肌から引きはがされたブリは、ご機嫌のブラが羨ましくて、負けず嫌いなセリフを漏らした。

…、はあ、そうかい…、くやしかったら、戻ってくるんだな…。
あのなあ…、そういうキミのスカしたトコが、ムカつくんやっ…。
ああ…、スカした屁は、くさいからなあ…。
なにをぬかしとんねんっ、ご主人様は、そんなん、せんのじゃあっ…。

別離の運命から逃れてすっかり安心したブリとブラは、カバン越しに言い合いして、いつものように仲良くケンカしていた。

ブリとブラ (7)につづく
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