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ブリとブラ 目次ブリとブラ (5)決死のお節介
ギューギュー詰めの満員電車に圧迫される唯と伊藤は、どうすることもできずに、足を絡めた不自然な姿勢のまま沈黙していた。
伊藤は、なにしとんねん、ご主人様に恥じかかせるつもりかいっ…。
そうだな、なにか、いい手は…。
そうやな、やっぱ、ノーパン作戦しかないで…。
おい、いいのか…。
ええから、ご主人様のためや…、キミともお別れかもしれんが、ゆるしてや…。
おい、何する気だ…。
唯の幸せを心から願うブリは、きっと唯やブラとはお別れになるだろう寂しさをぐっと噛み締めると、決死の覚悟でノーパン作戦を敢行した。
「きゃっ」
「どうしました?」
パンティのブリは、唯の幸せを願ってみずからを犠牲にする道を選んだ。文字通り身を切るような思いでみずからゴムを切断したブリは、柔らかい下腹からひらりと垂れて薄い茂みをさらした。
な、なんてことを…、オマエ…、命が…。
ええんや…、ご主人様が、しあわせになるんやったら…。
お、オマエが、いなくなったら…、オレだってっ…。
みずからを犠牲にしてまで貫こうとするブリの無償の愛に、ブラは男泣きした。そしてブリひとりだけでは逝かせないと、覚悟を決めた。
やめとき…、ご主人様はええ人や…、揃いやなくなっても、捨てられたりは、せんやろ…。
オマエ一人だけ、逝かせん…、オレもやるぞ…。
キミは、ご主人様の幸せを…、ずっと見守って、やってや…。
ば、ばっかやろう…、オマエは、ほんとに、バカ野郎、だ…。
ブリとブラが涙ながらに熱い友情をかわす、感動的なやりとりはしばらく続いていたが、ご主人様思いなパンティの決死の行動など知るはずもない唯にとって、それはただのおマヌケな不幸でしかなかった。
「い、いえ…」
やだあ…、ゴム、切れちゃったよお…。
ノーパンになりそうな危機に襲われ、エロボケ気分の吹き飛んだ唯は心配そうな伊藤に、情けない困り顔の笑顔を見せていた。
「あの…」
不安そうな唯が心配で、しばし腰に回した両手で感じるお尻の気持ち良さや、全身で感じる女体の柔らかい感触を忘れた伊藤は、
「気分でも?…」
すぐにでも電車を降りて、駅員に保護してもらおうとまで考えていた。
「あ、あのっ、ちがうんですっ」
伊藤の真剣な表情に、ブラがハズレてパンティのゴムが切れたおマヌケな恥ずかしさを、イヤと言うほど痛感する唯は
「ごめんなさいっ」
とうとうガマン出来ずに涙目になると、ほぼノーブラの胸を押しつけて抱きついてた。
「あ、はあ…、そうですか…」
涙に濡れてウルウルする大きな目のロリな色気に魅入られた伊藤は、寄りかかる女体をギュッと抱きしめてタイトミニのお尻に、力んだ指先を食い込ませていた。
…、伊藤…、ようやく、その気になった、ようやで…。
スカート越しに食い込む指先にブリはニンマリして、苦しそうなか細い声を漏らす。
くっ…、もういい…、オマエ、もうしゃべるなっ…。
なんや、ボクのしゃべり…、うっとうしい、ってか?…。
そうじゃねえだろ…、オマエ…、男だぜ…。
なんや…、もちあげて…、くれるんやなあ…。
だから、もういい…、しゃべんな…。
唯にしたらただ恥ずかしいだけの、ブリの決死の行動にあふれる涙が止められずに、ブリの身を案じるブラだった。
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