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ブリとブラ 目次ブリとブラ (7)教師たちの朝
「おはよう、唯」
なんとか朝礼がはじまる前に学校に着いた唯に、体育教師の中井戸律が声をかけた。
「あれれえっ、今日はなんだか、せくすい~、じゃなあい」
ムダに陽気な律は唯のいつもよりエッチな雰囲気にすぐに気付き、オッサンぽいニヤニヤ笑いで茶化した。
りっちゃんさん、朝っぱらから、とばしてんなあ…。
ああ…、ちょっと怒りやすいトコもあるけど…、ええ人やで、ボクはこの人好きやで…。
だったら、りっちゃんさんちの子に、なればいいだろおっ…。
久しぶりに聞く唯の親友の声に、ブリとブラもうれしそうだった。特にブリは性格のはっきりした律が性に合うようで、お気に入りのようだ。
なにをいうとんねん、ボクは捨てられるまで、ご主人様に尽くすんや…。
あ、ああ…、そうだな…。
なんやねん、そこは暗くなるトコちゃうで…。
今はカバンに収まっているが、ゴムの切れたブリがどうなるか不安なブラは、我知らず声のトーンが落ちていた。
「およはよう、りっちゃん、あううっ…、ねえ、聞いてえっ」
いつもと変わらない律に安心した唯は、脱力してよろめきながらすがりつく。
「何?、どうしたの?」
「それがね、ういい…、通勤電車で…」
ノーパンの緊張感から逃れたい無意識からか、かつての女子校仲間に甘ったれる唯は、通勤電車でのトラブルを話し出した。
悪い…、そうだな、ご主人様あっての、オレたちだもんな…。
そうやでえ…、気持ちのええ、朝やないか、きっとええ、1日になるで…。
そうだな、伊藤とももっと、だしな…。
そや、ボクらもっとご主人様を、応援せんとな…。
今晩は、伊藤に、オレたちをお披露目だな…。
その意気やっ、スケベ伊藤を唸らせたるでえっ…。
ゴムが切れて使い物にならない自分が、伊藤の目に触れることは無いかもしれないが、落ち込みがちな相棒を、ブリは精一杯盛り上げようとしていた。
「ちょっとまって、朝礼はじまっちゃう」
「ホントだっ、きゃひいん」
「おはようございます」
朝の挨拶でおじぎする波平ヘア教頭の、朝日に映えるシャイニングヘッドのきらめきをきっかけに職員朝礼が始まり、二人は自席に戻った。
「1限空きでしょ、話はHRの後で聞くよ」
「うんっ、じゃあ音楽準備室でね」
「りょーかいっ」
二人とも担任クラスがあるので、教室に向かう廊下で話はHRの後ということになって、律は2年の教室に向かった。
「遅刻しなくて」
二人の後ろをさりげなく歩いていたつもりの伊藤が声をかけた。満員電車での柔らかい感触がいまだに生々しい伊藤は、
「よかったですね」
爽やかな笑顔で話しかけたが、タイトスカートにムッチリしたお尻のキレイな曲線が目に焼き付いて、股間を恥知らずに膨らませていた。
来たで…、エロ教師が…。
そんな言い方したら、失礼だろ…、事実だとしても…。
うひひっ、キミも、ゆうとるやないか…、
そやな、今晩ボクらと一緒に、ご主人様の…な姿を、見てもらうんやからなあ…。
オレは、寄せて、上げてやるぜえっ…。
ボクかて、かっこよくヒップアップしてやなあっ、クイッと、食い込んだるでえっ…。
…、食い込みは、ヤリ過ぎだろ…。
まあな…、そのくらいの気合い、ちゅうことや…。
ブリとブラが二人の仲が成就するコトを願って、盛り上がってることなど当然知らないが、伊藤はヒップラインにパンティの線が浮き出てないことにも、気付いてはいなかった。
「あの…」
伊藤と一緒に歩いたのはほんのわずかな時間だったが、ブリを身につけてないノーパン状態で、唯はうれし恥ずかしなドキドキで顔を上げられなかった。
「じゃあ…」
受け持ちのクラスにたどり着いてホッとした唯は、かろうじて笑顔を作ると逃げるように教室に駆け込んだ。
「あ…、はい」
唯の素っ気ない態度に若干落ち込んだ伊藤だったが、その目はプリプリ揺れるプリティヒップをしっかり捉えていた。
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