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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 6話 (10)

裏ろま中男 作品リスト
交渉人涼子 目次

交渉人涼子 Negotiator Ryoko
6話 逆転 (10)

特別班に事件の連絡が入った。ほとんどの人員が借り出されるなか、敏腕交渉人の涼子の出番はなかった。あるいは課長の沢村は今日の涼子の色っぽい姿を見て、性的欲求のはけ口にしようと目論んでわざと外したのかもしれない。涼子の相棒である山田は課長から雑用を命令されて部屋から追い払われていた。涼子を毒牙にかけようと虎視眈々と狙っている雰囲気が丸わかりの沢村がソワソワしていたが、涼子は肩すかしを食らわせて席を外すと特別班から出て行った。特別班は梨華と沢村だけになった。

かちょうおっ、梨華がミニスカポリスの扇情的な姿で沢村に声をかけた。あっ、ああ、涼子の肉体を妄想して股間をふくらませていた沢村は急に声をかけられて焦ったが、すぐに梨華の健康的な色気のある肉体に釘付けになった。皆さん、いなくなって、静かですね、うつむきがちに後ろに手を組んだ梨華が胸を突き出すようにしてモジモジしていた。ああっ、そうだな、沢村はスケベな笑いを浮かべて梨華の柔らかそうな胸のふくらみを見つめていた。

座っていいですかあっ、なにかお話ししてください、ナマ足の太ももを見せつけるようにもったいつけて足を組むと、梨華はニッコリ笑って沢村の前に座った。沢村はマイクロミニからほとんどさらけ出された健康的な足に見とれていた。ふくらんだ股間には邪悪な欲望が鎌首をもたげてひそんでいた。梨華君、もう慣れたかい?…、沢村は梨華の太ももから目を離さずに聞いた。はいっ、梨華はニコニコ笑いながら足を組み替えた。一瞬、股間の白い布地が沢村の目に入って沢村の股間は痛いほどテントをはっていた。

そのとき涼子と山田は特別班の外の廊下で息を殺していた。窓の隙間からふたりの様子をうかがう涼子の横で山田はハンディカメラを構えて沢村と梨華を録画していた。

梨華は課長の目が凶暴そうなケモノの光を帯びてくるのに少し恐怖を感じたが、山田が助けてくれると信じて誘惑を続けた。課長さんって、えらいんですよね、梨華は尊敬を込めた口調でニコニコと沢村を上目遣いに見ていた。そうだな、もうじき警視正になる、顔に浮かんだスケベさを隠さない沢村は若い女の子のお上手にまんざらでもなさそうに笑っていた。梨華君は、彼氏いるのか、セクハラまがいのセリフだったがすっかりスケベモードになった沢村は、目の前の若い女体に前のめりになっていた。

いえ、いません、梨華は内心で、スケベ課長っ、と罵ったが表面上はニコニコと笑顔を絶やさなかった。そうか、梨華君は、人生の喜びはなんだと思う?…、にやけた沢村は梨華の肉体を舐めるように全身を視姦していた。さあ、よく分かりません、梨華はわざとらしく頭をひねって考えるフリをすると、それは男女の愛情だよ、沢村の好色さをにじませた血走った目が梨華を見つめていた。ケモノのような視線で見すくめられた梨華の顔から笑いが消えていた。

…、男女の愛情、ステキですね、梨華はなんとか笑顔を作って沢村にお追従をしたが危険を感じてドキドキして、沢村がいつ襲いかかってきてもおかしくない、と警戒していた。そう思うかい、ボクが教えてあげてもいいよ、沢村は淫乱な欲望を丸出しにしたゆがんだ笑みで梨華を見つめた。…、梨華は黙って課長を見つめていた。すぐにでも逃げ出したかったが、まだ沢村を追いつめるには不十分だわ、と山田のためだと自分に言い聞かせてけなげにその場にとどまっていた。

交渉人涼子 6話 (11) につづく
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