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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 6話 (1)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
6話 逆転 (1)

あれ以来沢村は毎日のように涼子に性的な強制をしたが、涼子のテクニックに翻弄されてフェラ以上の関係に進むことが出来なかった。最初から本番をすればいいような気がするが、今までスーパーセックスマシーンとして常に女性に対して優位に立ってきたという妙なプライドが許さず、今日こそはと挑戦してはそのたびにザーメンと敗北感にまみれた。ムキになった沢村は今までのスタイルを変えようとはしなかったが、毎日こんな気分ではさすがに滅入ってくると思ったのか、自分の自由になりそうな若い婦警を秘書として連れてくることにした。山田も沢村の顔を見ると怒りがこみ上げてくるが、涼子の言いつけを守っておとなしくしていた。

上層部にも顔の利くキャリアの沢村に、婦警ひとりの人事など簡単なことだった。今年採用されたばかりの若い女性警官が捜査一課特殊班に配属され、主に事務を担当することになった。高校卒業後警察学校で基本的な教育を受けたばかりの梨華だった。女性は高嶺の花の涼子ひとりだった特別班は、人なつっこくて親しみやすい女の子が配属されたことを大歓迎した。親子ほど年の離れた刑事が、似合わない笑顔を浮かべて用もないのに梨華に話しかけていた。

梨華もそんなおじさんにイヤな顔一つせずに相手をしていた。まだ高校生のような幼い容姿の梨華はおじさんあしらいがうまかった。梨華が来てから特別班の雰囲気は明るくなって、彼女は特別班のアイドルになっていた。沢村はすぐにでも梨華を毒牙にかけるつもりだったが、ヘタに手を出すと特別班全員を敵に回すことになりそうで、もくろみがはずれたこと痛感した。どうも涼子に敗北を喫してから、歯車が狂ってしまったようだ。しかしおかげで沢村につきものの不祥事がしばらく無かったので、沢村の正体を知っている上司をしばらく安心させていた。

特別班全員が梨華をちやほやしたが、山田だけは全く興味がないようだった。涼子の忠実な飼い犬を自負する山田が、ションベンくさいガキを相手にするはずがなかったが、おじさんたちにちやほやされて内心で天狗になっていた梨華は、特別班の中で一番年が近く見た目がアイドルのようなイケメンの山田が自分にはふさわしいと思いこんでいた。何かの用事を見つけては山田に話しかける梨華は、しかし山田の事務的な素っ気ない態度に、肩すかしを食うばかりだった。山田の気を引きたくて制服のスカート丈をマイクロミニにしてみたが、おじさんたちを喜ばせただけだった。

交渉人涼子 6話 (2) につづく
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