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ろま中男劇場 8.幽霊アパート (13)エロ幽霊の恋心

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ろま中男劇場 8.幽霊アパート (13)エロ幽霊の恋心

私、どうしちゃったの…、恐い…。
スーパ-でのことは後日店長が謝罪に訪れるということで解放されて、雅美はアパートへの薄暗い道をとぼとぼと歩いていた。

こんなカッコして…、これじゃ、変態だわ…。
セクシーメイドコスをまとったカラダをチラ見した雅美は、男を誘うような扇情的な衣装を身につける自分を自己嫌悪していた。

ちょっと、やり過ぎたかな…。
落ち込んだ美少女の意識の片隅に憑依した潤治は、久しぶりの外出にはしゃぎすぎて雅美を非日常の出来事で翻弄したことを反省していた。

元気出せよ…。
生前も女の子の気持ちが理解出来ずに自殺してしまった潤治は、まっとうな方法で雅美を慰める術がわからずに、とりあえずセクシーコスに憑依していた。

え…、あ、あんっ、なに、ああっ、やあ…。
肩ムキ出しのベアトップが若い女体を刺激する。素肌にまとわりつくセクシーコスの甘美な刺激に戸惑う雅美は、乳房をやさしく包み込まれて乳首をクリクリと愛撫される感覚に、女体の奥に潜むメスの本能を熱くしていた。

カワイイ顔しやがって…。
美少女顔をかすかにゆがめて淫靡な雰囲気を漂わせる雅美に、当初の目的を忘れたエロ幽霊は新鮮な女体にまとわりつく気持ち良さに没入していた。

あ、だ、だめえ、あ、はあ、い、いっちゃ…。
汗がにじんだナマ太ももをプルプル震わせた雅美は、立っていられなくなってその場にしゃがみ込んで、甘い吐息にまみれていた。

「あの…、大丈夫ですか?」
たまたまそこを通りかかった大学生風の青年が、苦しそうにうずくまる雅美に心配そうに声をかけてきた。

「えっ、あ、あっ、大丈夫です」
その声にハッとなって往来でよがりもだえる恥ずかしい自分を思い知らされた雅美は、慌てて立ち上がるとノーパンのお尻を押さえて逃げ出していた。

やべっ、やり過ぎた…。
駆け出した雅美のカラダは春先のまだひんやりした空気にさらされていた。それで少しは頭を冷やしたエロ幽霊は、おふざけが過ぎたことを再び反省してそれからはおとなしくしていた。

アパートに戻った雅美は潤治から解放されてやっと平静な生活を取り戻していた。お風呂に入って男たちの欲望の名残を洗い流した雅美は、色々あった1日の疲れがどっと押し寄せてきて、夕ご飯を食べるのも忘れて寝てしまった。

カワイイ顔して、寝てやがる…。
いつものようにアパートの天井付近で浮遊する潤治は、カワイイ寝息を漏らすあどけない寝顔を見下ろして幸せな気分に浸っていた。アパートの一室に取り憑いて悪さばかりしてきた幽霊の凍った心がゆっくりと解けていくようだった。


「ふにゅう…、ふわあ…、よく寝た…」
カーテンのスキマから差す明るい日差しに目を覚ました雅美は、カワイイ変顔であくびをして大きく伸びをした。

「やだ…、えへへ…」
やあん、恥ずかしいっ…。
ベッドから抜け出して顔を洗った雅美は、クウウ…と鳴ったお腹に顔を赤らめて笑っていた。

一晩ぐっすり寝て昨日コトなどすっかり忘れていた雅美は、とりあえずどこかで朝ご飯を食べて今日こそは買い物に行こうと考えていた。

今日は、どこに行くんだ…。
天井あたりで浮遊する潤治は、今日も雅美と一緒にどこかへ行くのかと思うとなんだかワクワクしていた。一晩中カワイイ寝顔を見ていたエロ幽霊の心には、少年のような恋心が芽生えはじめていた。

あんまり、イジメないようにしないとな…。
潤治は昨日調子に乗りすぎたことを反省し、あまりひどい目に遭わせないように自分に言い聞かせていた。

ろま中男劇場 8.幽霊アパート (14)につづく
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