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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 5話 (2)

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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
5話 新課長着任、愛の嵐 (2)

しかし涼子は、前課長に陵辱された苦い思い出が未だに鮮明で、まだ正体のバレていない沢村新課長のジェントルな態度に好感を抱いていた。それに涼子は目下の問題としてストーカーに悩んでいた。涼子の両親は現在海外赴任中で、涼子ひとりで都内の豪邸に住んでいるが、最近2階の部屋から下着を盗まれた。高価な調度品など金目のモノには一切目をくれず、使用済みの下着のみを持ち去ったヘンタイ泥棒だったが、防犯システムの完備した家に忍び込んだ手口はプロと思われた。

また愛車のYAMAHA YZF-6Rで出勤するときに、後を付いてくるバイクや車が目につくようになった。逆輸入車のシルバーのYAMAHA YZF-6Rは都内でも目立つ上、女性ライダーなら涼子だと思って付いてくるらしい。個人情報が流出していることを苦々しく思っていたが、涼子の情報が入手できるのは警察関係者以外にはなく、警察機構の綱紀のゆるみはますます涼子をいら立たせた。そのとばっちりを受けるのはたいてい相棒の山田だった。単にヤキを入れるのは喜ばすだけだと気づいた涼子は、山田を兵糧攻めにすることにした。

山田はもう2週間近くお預けを食っていた。たまりまくった欲望を処理しようと風俗に行ってみたが、やはりムダ足で、涼子でなければイケないことを痛感しただけだった。ある日の涼子はミニスカ(?)の下にスパッツをはいてきたので、パブロフのイヌのようにヨダレを垂らした山田だったが、全くその気がない涼子におずおずと催促したところ、なにいってるの、これはスカートじゃないのよ、ほら、見られても平気だし、とスカート(?)をめくってスパッツのおしりを見せられたときは、見事なおしりの曲線にニヤけて股間を膨張させながら、自分がじらされているのを感じて、ますます欲求不満を募らせていた。

涼子は山田の純情をもてあそんで楽しんでいたわけだが、10日を過ぎたあたりから山田のおかしな行動を目にするようになった。股間をふくらませて下半身をすり寄せてくるのはまだマシで(もちろん、その後涼子の回し蹴りが山田の頭を直撃したが)、じっとして手元をのぞき込んでいるので、何をしているのかと近寄ると、コーヒーをかき混ぜては、渦を見つめて股間をふくらませていた。また夜勤の時はラーメン屋台のチャルメラに異常に反応し、落ち着きが無くなって、はあはあ、と息を荒くしていた。そんな山田の奇行に、さすがの涼子も引いていた。

交渉人涼子 5話 (3) につづく
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