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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 5話 (1)

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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
5話 新課長着任、愛の嵐 (1)

前回の事件で課長が殉職したため、新しい課長が特別班に赴任してきた。キャリアの警視で前の課長が40代のおじさんだったのに対してまだ20代だ。新課長は沢村だと自己紹介した。若いというだけでなく、長身の二枚目だ。涼子は沢村のイケ面を眺めながら、これなら、女にもてるわね、と考えていた。沢村は涼子の前に立つと、これまで多くの難事件を解決してきたと聞いています。活躍を期待しています、がんばってください、と声をかけた。涼子はその紳士的な態度に、今度の課長はいいかも、と笑顔を向けた。

山田もイケメンの部類だが、課長が二枚目俳優なら、山田はガキ相手のアイドルでタイプが全く違う。ミーハーな婦警たちは新課長と同姓の某俳優に似ていると、イッキ君とあだ名を付けていた。涼子が沢村に向ける笑顔に、あんなスケベそうな課長にお愛想するなんて、涼子先輩らしくない、と山田は嫉妬の目を向けていた。ただのヤキモチのようだが、同類は同じ匂いに敏感なのか、山田は本能的に課長の本質を一目見て見抜いていた。

涼子が知らないだけで沢村の正体はヘンタイだった。ヘンタイという言い方が悪ければ性欲異常者であり、性的問題行動の常習者だった。沢村は厳しい受験競争を勝ち抜いて某一流国立大学に入学してから、性的な方面に異常な興味を持ち、得た知識はすぐに行動に移した。見た目がイケメンのためガールフレンドには不自由せず、沢村の被害にあった女性は数知れなかった。幸い実家が資産家のため、ほとんどの問題は金銭で処理されたが、裁判になりそうになったこともある。それも親が有能な弁護士を頼んで、何とか和解に持ち込んでいた。

警視庁にキャリアとして入庁後も沢村には性的な問題がついて回った。そのほとんどは金銭で片を付けるか、部下が身代わりになっていた。恋人同士ならある程度アブノーマルなセックスライフも許容されそうな気もするが、沢村は限度の許容量を遙かに超える性的異常行動が日常茶飯事の、スーパーセックスマシーンだった。沢村の犠牲になって廃人同様になった女性のウワサさえあった。新課長の性的な武勇伝に自ら挑戦した強者もいたようだが、彼女たちはすでに警察から姿を消しており、その消息は知れない。

交渉人涼子 5話 (2) につづく
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