2ntブログ

== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 4話 (14)

裏ろま中男 作品リスト
交渉人涼子 目次

交渉人涼子 Negotiator Ryoko
4話 幼稚園立てこもり事件 二階級特進 (14)

涼子が警官隊を呼んで、気絶したままの男は逮捕された。精神鑑定の結果、善悪の判断がつかないような精神異常の状態での犯行と認定された。どうやら刑務所送りにはならないようだ。涼子は犯人が特にスケベなことに対してはほぼまともだったため、この扱いには不満だったが、この事件を機に、性犯罪者に対する釈放後の扱いが問題になり、過去に懲役刑にあたる性犯罪を起こした人間には、GPS機能を持ったブレスレッドの着用を義務づけ、生涯監視されることになった。精神鑑定で懲役を免れたとしても、刑法犯には違いないため、今回の事件にもこの処置は当然適用される。

これはミーガン法と呼ばれる米国の性犯罪者情報公開法を発展させた考え方で、米国の多くの州で法律として実際に採用、または法案の可決がされている。過去に性犯罪を起こした人間は、GPS付の機器を身につけることが義務づけられ、位置情報を常に当局に監視されている。GPSを付けた人間が近づくことを禁止された場所に近づくと、何らかの方法で警告がされるようになっており、警察が現場に駆けつけるようになっている。



課長は職務中の殉職ということで、警部から警視正に昇進した。公式には凶悪犯に勇敢に立ち向かった刑事のカガミということになっている。そして部下の女性警官にセクハラまがいの破廉恥な行為をしていたことは、特別班の関係者以外知ることはなかった。涼子もいたずらに問題を大きくする気は全くなく、警察葬で英雄扱いされた課長の遺影を冷ややかに眺めていた。

その後しばらく、涼子が事件に関わると、必ず死人がでるという不名誉なウワサさえ広がった。

休暇から戻った山田が涼子からお帰りを言われる代わりに、さんざんヤキを入れられたのは言うまでもない。山田はなんで涼子からヤキを入れられているのかさっぱり理解していなかったが、さんざん殴る蹴るのキツイお仕置きを受けながら、しばらくぶりの涼子の「愛のムチ」にすっかり酔いしれていた。そしてヤキを入れる涼子がうれしそうなカワイイ笑顔になっていたことを山田は知らない。山田はこれ以降、涼子の休暇期間以外に休みを取ることはしなくなった。

交渉人涼子 4話 おわり
交渉人涼子 5話 (1) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 19:28:37 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/258-0a023834
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next