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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 4話 (8)

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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
4話 幼稚園立てこもり事件 二階級特進 (8)

すでに現着していた刑事たちによると、精神錯乱した男が包丁を振り回して、この幼稚園に立てこもっているらしい。たまたま逃げ遅れた保母が人質になっているが、男と保母に特別の関係はないということだ。男は支離滅裂な事を口走って、包丁を振り回しているため、警官隊は遠巻きに眺めるだけで近づけない。投降を呼びかけても、意味不明の言葉をわめきちらして人質が危険なので、今は静かに見守っている。

人質は短大を卒業したばかりで、保母の仕事に慣れてない新人以上にドジばかりして、同僚からノロマと思われているらしい。先輩保母たちからしたら、ハタチすぎの園児がひとり増えた程度にしか思われていない。しかしロリ顔のかわいい女性で、園児の父親からは密かな人気があるようだ。園児のウケもよく、どうも遊び仲間と思われているらしい。本人もそれが当たり前のように、園児と一緒に遊んでいるような保母だった。

刑事が直接交渉するとかえって犯人を刺激すると考え、女性警官に交渉させることを思いついた現場指揮官によって涼子が呼び出されていた。しかし優しい女性警官を想像していた現場指揮官は、クールビューティな涼子にチョットあてが外れた気がした。しかし今更作戦変更するのはメンツに関わると考えたのか、渋い顔で涼子に任務内容を説明した。立てこもり犯が精神錯乱状態と聞いて、涼子は精神科医を連れてきた方がいい、と提案したが、民間人を危険にさらすわけにはいかない、と却下された。私なら危険にさらされていいわけね、と口には出さないが、皮肉っぽい笑いを現場指揮官に向けた。

結局涼子が聞かされたのは状況説明だけで、作戦らしい指示はほとんど無く、要するに説得してこい、というシンプルな方針に、これまたあきれた笑い顔を向けて涼子は了解した。精神錯乱の相手にまともな説得が通用するとは思えなかったが、それを言っても仕方ないと黙っていた。警官らしく見えるようにと制服に着替えるように言われて、婦警の制服を渡された。制服を着た方が犯人を刺激するように思ったが、命令なら仕方ないと制服を受け取った。

SIT(特殊捜査班)のピックアップバンで着替えるように言われた。ヨコや後ろのスモークガラスは外から見えないようになっているが、フロントグラスからは丸見えだった。前方から覗かれないように、涼子は長身の女体を折り曲げて着替えなければならなかった。制服警官が目隠しのために車の前に立っていたが、そいつらがチラチラとのぞき見ているのを、相手をするのもあほらしいので涼子は知らん顔して無視した。

しかもサイズが合っていないため、腰や胸が窮屈でむっちりと体を締め付けていた。着替えて車から出てきた涼子は風俗コスプレ嬢のようなミニスカポリスになっていた。キツイ制服で体の自由がやや制限されて動きにくく、歩き方がぎこちなかった。SMの拘束衣じゃあるまいし、とひとりツッコミを入れた涼子だったが、その歩き方はおしりを左右にプリプリさせて周りの男たちを興奮させた。非番の山田の代わりに課長がバックアップに付いてくるが、後ろに山田がいないことが、こんなにも不安だと感じていた。課長は涼子のおしりが揺れるのを、ニヤニヤしながら眺めていた。

交渉人涼子 4話 (9) につづく
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