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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 3話 (7)

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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
3話 セーラー服チカンおとり捜査 (7)

現場の指揮官である警部は、涼子がぐったりして精気のない様子に、今日の任務が勤まるのか、と心配そうに声をかけた。まだ快感に奥深く溺れている涼子が返事をしないため、山田がしゃしゃり出て、本官がきっちりとフォローします、と自信満々に言った。その勢いに気圧されて、警部も、そうか、とそれ以上涼子のことには触れなかった。警部は短く作戦内容を確認すると、涼子と山田は満員電車に乗るため、ホームに向かった。

ホームに向かう階段でも、涼子の足下はふらついて、危なっかしかった。なんどか階段を踏み外して、そのたびにスカートの裾を乱してパンチラをしていた。セーラー服の頼り気無い涼子がパンチラするのは、山田の望むところだったが、それを他の男にも見られるのは業腹だった。実際に涼子のパンチラをのぞき込んで、ヤニ下がっている中年男が何人も涼子の横を通り過ぎていった。山田は、そんなオヤジどもに軽く殺意を憶えながら、これもチカンをおびき寄せる撒き餌だ、と思うことにして何とか自分を押さえた。

ホームに立つ涼子は、男を引き寄せる色香を存分にふりまいていた。三つ編みのめがねっ子には似つかわしくないアンバランスな色気が、よけいに男を引き寄せる。涼子の回りは他に比べて、人口密度が高かった。しかも男性ばかりが集まっていた。山田はそれとなく周りを見渡したが、誰もがチカンに見えた。しばらくすると電車が到着した。急行で乗車率が高く混み合っているためか、痴漢被害の多く、痴漢捜査の対象に選ばれた列車だ。涼子の前に止まった車両はすでに混雑していた。ドアが開くと降りる客はほとんど無く、涼子と山田はホームから乗り込もうとする客の波に流されて、ドアの中に押し込まれた。

山田は涼子の後ろにしっかりと位置取って、満員電車で涼子に密着していた。電車に乗り込むときに、両手をおしりに当てて電車に押し込むようにしながら、しっかりとその感触を楽しんでいた。ホームでの人口密度のせいか、車内は殺人的な乗車率で、ぎゅうぎゅうに詰め込まれて身動き一つ出来ない状態だった。涼子は電車でのこれほどの混雑は初体験だった。

交渉人涼子 3話 (8) につづく
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