2ntブログ

== 婦警夏美 ==

婦警夏美(12)初手柄?

ろま中男3 作品リスト
婦警夏美 目次

婦警夏美(12)初手柄?

「あのお…、先輩?…」
はうう…、やっぱり…。
一仕事終えて満足そうに助手席に座った雪乃に、目隠しカーテンを降ろして急ぎ足で去っていく男の後ろ姿を見ながら、夏美が聞く。

「なあに、夏美ちゃん…」
全身からフェロモン出しまくりで、艶めかしい脚線美を伸ばして助手席にゆったりと座る雪乃が応える。

「私も、するんですか?…、アレ…」
夏美、知らない人に、あんなこと…、できないよおっ、…。
新人婦警は風俗嬢そのもののサービスを、自分もしなければならないのかと怖じけていた。

「そうね…、夏美ちゃんだったら、私なんかより、ずっと上手に…、出来ると思うけど…」
ウルウルした目で見つめる新人婦警をチラ見した雪乃は、メスの艶めかしさを漂わせて、ウットリした笑顔で応える。

「そんなあっ、わたし、できませんっ」
なんで、言い切れちゃうのおっ…、夏美、できないよおっ、…。
いよいよ自分も風俗嬢まがいのサービスをしなければならないと思いつめた夏美は、半ベソをかきながら先輩婦警に訴える。

「うふふっ、冗談よおっ…、いきなりは、させないから…」
相変わらずウットリした微笑みを浮かべて、怯える夏美に視線を向ける美人婦警は、悪びれる様子もなく前言撤回していた。

「うわあっ、よかったあっ…、雪乃先輩、おどかさないで、くださいよおっ」
え…、しなくていいの…、ほんとに、よかったあっ…、先輩の、イジワルう?、…。
エッチなご奉仕をしなくても済んだと思い込んで安堵した夏美は、緊張から解放されて気が抜けたのか、ポロポロ涙をこぼしながら雪乃に抱きついていた。

「よしよし、ごめんね…、でも道案内は、するわよ、いきましょ」
泣き止むまで頭をなでていた雪乃は、夏美が落ち着いた頃合いを見て仕事の再開を告げる。

「あ、はい、すいません…」
そうよ、泣いてる場合じゃない、お仕事しなきゃ、…。
先輩の声に警察官としての使命感を取り戻した夏美は、涙を拭いてミニパトをおりて雪乃の後を追った。

東京テレセンター駅の出口に立たされた夏美を雪乃が後ろから見守っていた。

「あ、あの…、ふ、婦警さん…」
「はい、なんでしょう、う…」
きたっ、初仕事よ、夏美、ガンバレッ…、え…、この人なの、…。
警察官になって初めての仕事だと気合いを入れた夏美だったが、ヲタ臭がプンプンする不潔な長髪青年に思わず鼻をつまみそうになっていた。

「あの…、夏コミだったら、来月ですよ…」
アナタたちが、お台場に用があるのは、夏と冬だけでしょ、…。
新米婦警はヲタク系に冷たかった。

ヲタ菌に感染するとでも思っているのか、なるべく目を合わせないようにする夏美は、ヲタクにお台場みたいなオシャレな街は似合わない、といわんばかりに所払いを急かした。

「と、東京メガサイトに、よ、用じゃないです…、ふっ、婦警さん…、加○夏生さん、ですよね」
夏美の冷たい態度をスルーした不潔ロン毛は、うつむきがちな顔にニタリと音がしそうな笑いを浮かべて某タレントの名を出した。

「ち、ちがいますっ、私の方が人気、あったんだからっ…、あっ…、そういう話じゃ、ないか…」
10代の時、私、トップアイドル、だったんだから…、あ、しまった、…。
ついムキになって過去の栄光を持ち出した夏美は、我に返って慌てて取り消していた。

「ふっ、婦警さんっ、おっぱい、大きいですね…」
ひとりで盛り上がったり落ち込んだりする夏美を全く気にしてないように、不潔ロン毛はヲタク特有のマイペースでいきなりセクハラ発言を繰り出す。

「なっ…」
ダメ…、それ、言っちゃ、ダメ…、ひいいっ…、やっぱり…。
Aカップ婦警を刺激する禁句におそるおそる振り返った夏美は、歯ぎしりが聞こえてきそうな笑顔に震え上がった。

「夏美ちゃん、ほめてもらえて、よかったね…、公務員は、ご奉仕よ…、触らせて、あげて…」
ギリシア彫刻のように美しいが固く無機質な笑顔で、雪乃が一般市民へのサービスを促す。

「うう…、よ、よかったら、さわって…、みます…」
ひいいっ、やだよおっ、きもいっ…、でも、雪乃先輩、もっと、コワイし、…。
キモヲタに触られるのは死ぬほど気持ち悪いが、雪乃に逆らったら確実に殺される、と覚悟を決めた夏美はギュッと目をつぶって胸を突き出した。

「え、いいいっ、いいん、でっ、ですかあっ」
たぶん生まれてこの方母親以外の女性に触れてコトがないと思われる不潔ロン毛は、大量のツバを飛ばして欣喜雀躍していた。

「じゃっ、じゃあっ、しっ、しっ、失礼、しっ、して…」
白シャツのボタンがはじけそうな見事な胸に、アゴから垂れ下がりそうなほど鼻の下を伸ばしたヲタク青年は両手を伸ばして迫ってくる。

「(やっぱり…)、やだあっ」
先輩婦警に恐れを成して一度は覚悟を決めたが、やはりヲタ菌まみれの手で自慢のDカップを触らせるなんて、死んでもイヤだった。

「ぐ…」
ヲタ青年の手が胸に触れると見えた瞬間、夏美の脚線美がキレイな弧を描き、つま先がヲタ青年の股間を直撃していた。

こもったうなり声を漏らした不潔ロン毛は、その場に倒れ込んでピクリともしなかった。

婦警夏美(13) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 16:52:37 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/2302-caf2e1ef
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next