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婦警夏美(8)交通課

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婦警夏美(8)交通課

「じゃあ、行きましょうか」
エンブレムが飾られた白シャツがまぶしい夏用制服に着替えた夏美に、雪乃が促す。

「…、はい」
胸が、キツイ…、でも、言っちゃ、ダメ、…。
自慢の胸でシャツが若干苦しいと思った夏美は、しかしそれを言ったら先輩婦警の不興を買うという抑制がかかって、黙っていた。

「キミが志乃原君か、よろしく頼むよ」
交通課では警察学校の石井のような一九分けの薄らハゲなオッサンが出迎えてくれた。

「はいっ、志乃原夏美です、よろしくお願いします」
バーコードハゲ…、だけど、優しそうなオジサンだ、…。
田山と名乗る課長は石井ほど人相が悪くはなく、よくいる普通のオジサンに見えた。直接の上司になる課長に、夏美は直立不動の姿勢を取ると敬礼した。

「そうか、うん、志乃原巡査、ガンバリたまえ」
自分の娘とたいして違わない年の夏美のボタンがはじけそうな胸に、オッサン課長はジットリとスケベオヤジな視線を向けて答礼した。

何を、がんばるんだろ?…、この課長さんとエッチなコト…、しなくちゃイケナイの?…。
雪乃から教えられた警察の内情をなんとなく理解し始めた夏美は、スケベな視線で胸をチクチクされて嫌悪感に怖じけながら、なんだかドキドキしていた。



「志乃原さん、よろしくね」
続いて夏美はガールズの歓迎を受けた。

え…、すごい、エッチ…、こんな制服、いいの?…。
夏美が驚いたのは雪乃以上にスカート丈を短くしたガールズたちは、まさにザ・ミニスカポリスと呼びたくなるような、セクシーボディに扇情的なコスチュームをまとった集団だった。

「私、星野、ゆかりんって、呼んで」
シャツのボタンを大胆に外して胸の谷間を見せつける婦警が、人なつっこい笑顔で声をかける。

「志乃原夏美です、よろしくお願いします…、星野さん」
ゆかりん、て…、またなの…、そんなの、よべないよおっ、…。
雪乃をちゃん付けで呼べないように、星野に対しても夏美は名字で呼んでいた。

「星野、さん?…、ふふっ…、夏美ちゃん、スカート丈、長いわよ…、明日までに直してきてね」
初対面で緊張する新人婦警に星野は意味ありげに笑うと、雪乃に言われて短くしたスカート丈に注文を付けて、脚線美を強調するようなモンローウオークで自席に戻った。

他に紹介されたのは星川なぎさ、児玉妙子だった。星野と合わせたこの3人が元祖ガールズと呼ばれていると、あとで雪乃から聞いた。

そして夏美とほとんどかわらないように見える他の若い婦警は雪乃も含めて、元祖ガールズに牛耳られているらしい。

「あの人、渡辺絵里子さん、巡査部長なんだけど、署長よりエライから逆らっちゃダメよ」
一人離れた机で書類と格闘する中年太りのおばさんに、チラッと目配せした雪乃は、
「あんな風になったら、もう婦警なんて出来ないんだけど…、デブ専っているらしいから」
また意味ありげに笑っていた。

「はあ…」
デブ専、て…、福利厚生の…、コト?…。
パンチラが男性警官の福利厚生だと言われたのを思いだして、雪乃のセリフをなんとなく理解した夏美は、中年太りのおばさんが男性警官にエッチなサービスをする姿を想像してげんなりしていた。

婦警夏美(9) につづく
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