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毛双太郎 4.アイリ(3)二人の帰り道

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毛双太郎 4.アイリ(3)二人の帰り道

「…、気持ち悪いわね、ナニ、ブツブツ言ってるのよ、私、帰るわよ」
アイリの小バカにしたような声に、オレは妄想の世界から現実に引き戻された。

「…待てよ、俺も帰るから」
アイリをSMプレイで緊縛する妄想を浮かべて股間をふくらませていたオレは、立ち上がったアイリのパンティをのぞき込んでいたが、今日の獲物はアイリと決めると焦って帰り支度をした。

「勝手にすれば…」
いつものキツイ口調にてっきり拒絶されたと思ったが、勝手にしろ、ということは一緒に帰るつもりらしい。さっさと教室を出て行ったアイリに追いついたオレは、前屈みになってお尻をのぞき込んだ。ベランダで見たときよりパンティがお尻に食い込んでいる気がして、昂奮したオレはまた股間をふくらませていた。ひょっとしてオレに見られるのを意識してわざとか、と想像していると

「鈍臭いわね、グズ、置いてくわよ…」
急に振り返ったアイリのキツイ口調に、オレは慌てて顔を上げた。口が悪いのは相変わらずだが、オレのことを嫌っていると思っていたアイリは、一緒に帰るが意外にうれしそうだった。

「…、アンタと帰るのも、中学校以来よね」
バス停のベンチに座ったアイリは、その前にしゃがみ込むオレにパンチラするのもかまわずに足を組んだ。
「…、そうか?」
アイリの目を盗んで股間にわずかに見えるパンティをのぞくのに熱中するオレは生返事をしていた。

すぐにバスが来てアイリは先に乗ると、後ろの二人掛けのいすに座った。オレは隣に座るべきか躊躇したが
「早く座りなさいよ、ホントに鈍臭いわね…」
相変わらずキツイ言い方をするアイリに、オレはわざと勢いを付けてドスンとアイリの横に座った。

乱暴に座ったオレにくってかかってくると思ったが、何も言わないアイリにオレは腕や足が柔らかいカラダに触れるのを意識して、ドキドキしながらふくらんだ股間をカバンで隠していた。
「…、わたし、バスで、痴漢にあったことがあるの…、中学の時…、たくさんの人が…、わたし、怖くて…、アンタがその時、いてくれたら…、何でもないわ、忘れて…」
突然口を開いたアイリに、側面に触れる柔らかい女体にウットリしていたオレはビクッとした。アイリは慌てるオレの様子を気にせずに、ひとりごとのようにつぶやいていた。

なんだかよくわからない告白に、オレは何を言っていいか分からなかったが、静かになったアイリはオレに寄りかかって寝息を立て始めた。甘い寝息を吹きかけられ、押しつけられる柔らかい女体に、オレはますます劣情を昂ぶらせて、痴漢される中学生のアイリを妄想して、股間を痛いほどふくらませていた。

毒舌を吐かないで寝ているアイリは、むしゃぶりつきたいほど可愛かった。痴漢されるアイリの妄想と目の前のまぶしいナマ太ももに、オレはつい手を出していた。ゆっくりとミニスカをたくし上げて太ももに手を置いた瞬間、アイリの手が押さえた。

やっちまった、…。
太ももの柔らかい感触の気持ちよさが一瞬で吹き飛んで、力を込めて押さえる手に、飛び出しそうなほど心臓がバクバクと鳴って頭が真っ白になった。痴漢行為を罵倒するアイリの怒りの形相が頭に浮かんで、オレはぎゅっと目をつぶったが、アイリは静かなままだった。そしてオレの手を押さえる力がだんだん揺るんで、ついにオレの手の上に置いただけになった。

顔を横に向けておそるおそる目を開けると、目の前に頬を寄せるようにして寝息を立てるアイリの顔があった。俺は息を殺して見つめていたが目を覚ます様子はなかった。わずかに開いた唇から甘い吐息を漏らすアイリにオレは思わずツバを飲み込んで、ドキドキしながらカワイイ寝顔を見つめていた。かすかに熱を放つ頬はわずかに朱色を帯びている気がした。

「あっ…」
その時バスが揺れて、太ももに置いた手が股間に入り込んだ。かすかに声が聞こえた気がしたが、アイリは目を閉じたままだった。オレは指先に触れる湿ったパンティにドキドキしていた。

毛双太郎 4.アイリ(4) につづく
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