ろま中男3 作品リスト魔法のメガネ 目次魔法のメガネ (75)おかあさん
「脱げ」
純朴なやさしい表情を見せるさやかに、なんだか無性にイジワルしたくなったオレは冷たく命令する。
「あ、はい…」
意外そうにオレを見たさやかだったが、ゆっくり立ち上がるとシャツのボタンを外す。
シャツの下は何も付けてないので、さやかはすぐにハダカになった。柔らかい女らしいラインだった。
「コレ着ろ」
なんだか気持ちがざわついてしょうがない。クローゼットから地味なワンピースを取りだしてベッドに投げ出す。
「…、はい」
さやかはベッドの上に人が寝たように広がったソレをしばらく眺めていたが、素直に頭から通してワキの下のジッパーを上げた。
母ちゃん…。
ワンピースを着て立つさやかに母ちゃんの面影を感じた。なんだか母ちゃんが目の前にいるような気がして、オレはさやかに抱きついてベッドに押し倒していた。
「…、おかあさん…」
ワンピースの胸に抱きついたオレは、柔らかいふくらみに顔をすりつけていた。不覚にもうわずった声を漏らして半ベソをかいたオレは、さやかを母ちゃん代わりにして甘えていた。
「…、成夫君…」
最初は戸惑っていたさやかだったが、オレを抱きしめて背中を優しくなでていた。
甘えて、いいよ…、成夫君…。
トクントクンと優しい音が聞こえてきて、母ちゃんの声がしたと思ったら、さやかの心の声だった。
これまでの成り行きと古くさいワンピースで、オレに母ちゃんがいないことを直感したさやかは、母親のような優しい気持ちでオレを抱きしめていた。
「調子に乗るなっ」
いきなりキレてオレは大声を上げていた。
オレの母ちゃんは、母ちゃんしかいない、…。
さやかはビックリしたようにオレを見ていた。まるきり子供の癇癪だった。理不尽にムカつくオレは駄々をこねる子供そのものだった。
「ご、ごめんなさい…」
ベッドの上に女座りしたさやかは、申し訳なさそうにオレを上目遣いに見ていた。アップにしたロングヘアが乱れた頭には、紫色が点滅していた。
「おまえなんか、母ちゃんじゃねえっ」
メチャクチャだった。ワガママを言って駄々をこねるオレは、さやかをまた押し倒すとワンピをまくり上げ、何もはいてない股間にナニを押しつけていた。
「あ、あんっ…、い、痛いっ…」
まだ湿り気の足りないあそこにムリヤリねじ込もうとするオレに、さやかは切なげな吐息を漏らしてあえぐ。
「おまえなんかっ」
痛みを訴える声を無視していきり立ったナニを押しつける。ヌメリ気の足りない粘膜がカリに張り付いてくる。
「おまえなんか、奴隷だっ」
乱暴な仕打ちに抵抗するような女体の反応になんだか無性に腹が立って、オレは残酷な気持ちを昂ぶらせて強引に息子を押しつける。
「いた、痛いっ、やめて…、成夫君…」
口では痛みを訴えてやめさせようとするさやかだったが、抗ってオレをはねのけることもなく、むしろカラダを開いてオレを受け入れようとしているようだ。
「うるさいっ」
カリに張り付く粘膜のキツイ刺激が、オレの中の凶暴な何かを煽り立てる。ワケのわからない焦燥感に苛立ったオレは、さやかに腕を振り上げていた。
…、いいよ…、私を、殴って…、それで、気が済むなら、…。
怯えの色がかすかに混じった目が、ジッとオレを見つめていた。
頭の中に響いた心の声は乱暴に振る舞うオレをなじるでもなく、とがめるでもなく、ましてや罵るでもなく、お母さんのような優しさがこもっていた。
魔法のメガネ (76) につづくブログランキング ケータイの方はこちらから1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
- 関連記事
-