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魔法のメガネ (49)生意気な下級生

ろま中男3 作品リスト
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魔法のメガネ (49)生意気な下級生

うへへっ…、あ…、ばか、隠れてろ、…。
昆虫の触覚のような盛りヘア少女みなみに、オレは上級生としての責任感(とエッチな予感)を膨らませて、スケベオヤジのように顔を緩めていたが、頭からかぶったシーツから目だけ出して、捨てられた子犬のような目で不安げにこちらを伺う優子に気付き、隠れているように目配せした。

「あれ、小嶋先輩、いたんですか」
馴れ馴れしい笑顔のみなみはめざとく優子を見つけると、なんの戸惑いもなくシーツをまくり上げ、ネコのように丸まったセーラー服美少女を見下ろしてニコニコ笑っていた。

「こんにちは…」
のぞき見していた引け目があるのか、ベッドでニーハイの足をちょっとエッチに女座りにたたんだ優子は、カラカラと笑うみなみに対してぎこちなく笑って挨拶した。

栄子お姉様、いないから、ガッカリだったけど…、学年1位の優子先輩がいたなんて、チョー、ラッキー、…。

「先輩、お昼ごはん、まだですよね」
パンチラするのもかまわずにベッドにカラダを投げ出して、優子の隣にちゃっかり座ってニコニコ笑うシスターみなみは、頭にピンクと黄色の点を煌々と輝かせて、栄子にフラれて優子に乗り換えようとしている。

ロリコン秋元の秘蔵っ子とウワサされるみなみも、確か学年で5位くらいのはずだが、学年1位の優子が醸し出す被虐的なMの雰囲気が、みなみのレズッ気をくすぐるのかもしれない。

「うん…、お弁当なの…」
元気いっぱいの下級生に押され気味の2年の優等生は、机に置いた弁当に目配せした。

「あれ、ふたり分ですね…、えへへっ」
ちゃっかりうっかり少女みなみは、優子との楽しいランチを妄想して上機嫌だ。

「うおっほんっ」
すっかりカヤの外でスケベ気分がしぼんでしまったオレは、それでも上級生の威厳を保とうとわざとらしく咳払いしたが、したあとでみっともないコトをした気がしてちょっと落ち込んだ。

「え…、まさか、小嶋先輩、この人と?…」
わざとらしい咳払いにシレッとした視線を向けたみなみは優子をチラ見して、ウットリしてオレを見つめる恋する少女の顔を二度見すると、あきれたような声を上げた。

優子先輩みたいに、すてきな人が…、こんなしょぼくれたのと…、ガッカリ…、ショックだわ…。

優子がオレに惚れていることがよほど気に入らないのか、触覚頭に紫色のデカイ点を重々しく光らせるみなみが、ガックリうなだれていた。

「優子、腹減った」
「やりまんめがね~」で盗み聞きしたのも同然なのだが、聞いてしまった失礼な下級生の心の声に不機嫌になったオレは、亭主関白気取りでエラそうに優子をチラ見した。

「はいっ」
どM美少女はこういう乱暴な態度がうれしいので、ニコニコと恋女房気分で楽しそうに弁当の包みを広げる。

「わたし…、おじゃまですね…」
さっきまでのバカっぽい陽気さがなりを潜めて、オレにベタ惚れの優子に落ち込みまくりのみなみは、逃げるようなヘッピリ腰でミニスカのスソを揺らしていた。

「三人で食えば、いいだろ」
生意気な下級生をへこませていい気分のオレが懐の広いところ見せてやると
「そうよ、一緒に食べましょ」
昨日からすっかり毒気が抜けてかわいくなった優子が、夫唱婦随と言いたくなるようなうれしいナイスフォローをする。

「そうですか…」
落ち込んでいてもやっぱりまだ優子に未練があるようで、丸イスを持ってきたみなみは優子の横にちょこんと座った。

「食わせてくれ」
みなみを引き留めたのはラブラブなトコロを見せつけるためでもある。オレが優子に卵焼きに目配せすると、
「はいっ」
はにかんだように笑ったどM美少女は、昨日よりもコゲが少なくなって進歩のあとをみせる卵焼きをオレの口に運ぶ。

「ええっ…」
優子先輩…、そんなこと、しなくても…。

かいがいしくオレの面倒を見る優子に、失恋した女そのもののみなみは頭にでっかい紫色の点を見せてガックリ肩を落とす。

触覚盛りヘア美少女を落ち込ませて優位に立ったオレは、しかしもっとエッチにいじめてやろうと妄想を膨らませて股間にテントを張っていた。

魔法のメガネ (50) につづく
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