ろま中男3 作品リスト魔法のメガネ 目次魔法のメガネ (4)優子
その後は頭にピンクの点を見せるキレイな人と会うこともなく、悶々としたまま学校にたどり着いた。
え…、コイツ…、なんで、…。
1限目の国語の授業がはじまってぼんやり小出の声を聞いていたオレは、ピンクの点を意外なヤツの頭に見て驚いた。
学級委員の小嶋優子は定期試験で常に全校トップを争う優等生で、きっとほとんどのヤツらは堅物なイメージで見ていると思う。ただ小嶋の嶋の字から山を取ってコトリ(小鳥)というニックネームで友達から呼ばれている、って話を聞いたことがある。
優子はオレにいつも辛辣な物言いをする。ズケズケと言いたい放題で遠慮や奥ゆかしさなど全くなく、かわいいと思ったことなんて皆無だ。オレの普通の成績をバカにしているような気がして、ムカついたことは1度や2度じゃない。
優等生でムカツク優子の頭にピンクの点が見えるコトにオレは驚いた。優子の席はオレの前でいつも背中やお尻を見ていたが、エッチな気分になったことはなかったし、まさかコイツが授業中そっちのけでエッチな気分になっているなんて思いもしなかった。
しかしよく見てみると、ちょっと痩せてる気はするが、胸はそれなりに大きいし、スタイルは悪くない。不機嫌そうな顔しか見たことないが、整った顔立ちをしていて笑ったらきっとカワイイ顔だと思う。
見てる、かしら…、はあ、こんなコトするなんて、わたし、変態だわ、…。
紺のヒダスカートに包まれたお尻を眺めていると、頭の中で優子の声が聞こえた。それはいつものすました声じゃなかった。頼りないような甘えたような響きにオレは萌えていた。
コイツ、ツンデレ、だったのか…、でも、変態って、なに、してんだ、…。
優子がツンデレだとわかったオレは、しかし堅物なイメージとは結びつきそうにない変態という単語に引っかかっていた。
あ、や…、動いて、る…、ねえ、成夫君、あ、あん…、わたし、授業中に、こんなコト、してるのよ、…。
また声が聞こえた。さっきよりエッチな感じでゾクゾクする。でもなるおってオレのコトだろ。なんでコイツ、オレのコトなんか考えてるんだ。ますますわからなくなった。
「ひへっ」
思わずまぬけな声を出してしまったオレは、慌てて口を押さえた。幸いオレのコトなど誰も気にしてないようで、教壇に立つ小出もあい変わらず授業を続けていた。
優子だけが振り返ってチラ見してきたが、すぐに前を向いた。オレは優子の冷たい視線を受けてドキマギしていた。
優子のお尻を眺めていたオレがずり下がったメガネを直そうとフレームに触れると、優子が突然全裸になった。まぬけ声はそのせいだ。
振り返った優子の肩越しに揺れるナマ乳が見えた。思ったより大きな胸にドキドキして両隣の様子をうかがったが、優子が全裸になっていることにまるで気付いてない。
「フレームのココを押すと、裸まで見えちゃうんだよ」
自称ネコ型ロボットの素っ頓狂な声が突然頭に浮かんだ。二頭身雪だるまの説明を思いだしてフレームに触れると、優子はセーラー服姿に戻っていた。
そういうことか、すげえぞ、「やりまんめがね~」、…。
やっと事態が飲み込めたオレは、ますますこのメガネのすごさに恐れ入っていた。フレームに触れると優子はまた全裸になった。他は誰も裸にならないので、ロックオンした相手の裸しか見えないようだ。
ドキドキと高鳴る胸の鼓動を意識しながら、オレは優子の裸を堪能していた。背骨が浮き出た背中が痩せすぎな気がするが、いすに座って扁平につぶれたお尻がムチムチして興奮する。
オレは前も見たくて横からのぞき込んだ。腰のあたりに置いた左手が何かを握っていた。
変な声出すから、気付かれたかと思った…、でも、わかるはず無いよね、そんなそぶりしてないはずだもん、…。
声が聞こえた。声が聞こえるのは裸が見えるのとは関係ないようだ。でも「気付かれた」ってなんだろ。
はあ、あんっ、も、ああっ…、だ、ああっ…、変態、でしょ…、あ、あんっ、私って…、はあ、見て、成夫君…、はあ、イヤらしい、私を…。
コイツ、まさか、…。
またエッチな声が聞こえる。エッチな声の調子と同期するように左手がかすかに動いている。エッチな声を聞かせる優子にある妄想を浮かんでくる。優子の心の声が聞こえてなかったらとても信じられない想像だったが、あながち間違いじゃない気がした。
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