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== 女子アナ由香里 ==

女子アナ由香里 (15)ごはん

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女子アナ由香里 目次

女子アナ由香里 (15)ごはん

「お腹、空いたでしょ、なんか作るね」
お風呂を出たユカリンはバスタオルを巻いたカラダにエプロンを着けて料理をはじめた。

「ああ…」
オレはどうしてバスタオルを取らないんだと不満だったが、エッチな下着を着せてやろうとたくらむと、彼女に隠れてチェストを物色していた。

おおっ…、なんだ、これ、…。
色鮮やかなパンティにニンマリしたオレだったが、その奥にあるランジェリーを広げてユカリンの秘めた趣味を知った。普段着は野暮ったいぐらいだが、彼女は見えない所でちょっと変わったオシャレをする人だった。

「やだ、何してるの」
チャーハンを作ってもってきた彼女は、下着を広げるオレに恥ずかしそうな声を投げかける。

「ユカリン、コレ着てよ」
オレは彼女が秘蔵するランジェリーをヒラヒラさせていた。

「やだあっ、エッチ」
ガーター付きハーフカップのシースルーメッシュスリップを慌てて奪い取ったユカリンは、バスタオルをその場に落として裸エプロンになっていた。

「あ、それでもいいよ」
エプロンを突っ張らせるオッパイにニンマリしたオレは、バスタオルを拾い上げて向こうに投げてやった。

「もう…、オンナの下着に異常な興味を示すのは、変態っていうのよ」
エプロンだけになった彼女はオレから取り上げたランジェリーを身につけるでもなく、テーブルの前に女座りして、オレにも食卓に着くように目で誘っていた。

「下着、買いに行かない?…、私、出すから」
チャーハンは冷凍食品を炒めただけのモノだったが、腹が減っていたのでうまかった。ユカリンはチャーハンにパクつくオレをうれしそうに見ながら、下着を買いに行こうと誘う。

「オレの下着?…、なんで?…、あ、オレ、フンドシとか、ダメだから」
なんでオレに下着を買ってくれるというのか意味がわからなかったが、ユカリンのホモ専趣味を思いだしたオレは、ホモが悦びそうな締め込みでもさせられるのかと思って、大げさに断っていた。

「フンドシじゃないよ、だって替えの下着いるでしょ」
「それって、今日は泊まっていけって、こと…」
ユカリンは一度脱いだ下着を風呂上がりにもう一度着ることを許せない、潔癖症な性格だったのだが、着替えから泊まりを連想したオレは、ニヤニヤしながら彼女の意図を探るような視線を送っていた。

「泊まりたいなら、いいわよ…、とにかく、下着、買いに行きましょう」
オレを泊めることなどどうでもいいようなユカリンは、バスタオルを腰に巻いただけのオレをジッと見つめる。彼女はどうしても下着を買い与えたいようだ。

「ああ、わかったよ、コレ食べたら、行こう」
そう言うとオレは残ったチャーハンをかき込んでいた。

「ごちそうさま」
「お粗末様、足りた?」
「ああ、うまかったよ」
「じゃあ、コーヒー煎れるね」
残ったチャーハンをキレイに平らげると、ユカリンはまだ自分の皿は途中だったが、立ち上がってコーヒーサイホンをコンロにかけていた。

「悪いね、なんか同棲しているみたいだな」
裸エプロンでお尻を向けるユカリンをオレはニヤニヤして眺めていた。

「ふふっ…」
何も応えずに笑っただけのユカリンは、さっきのコーヒーカップを持ってくるとオレの前に女座りして、また両手でカップを抱えてフーフーしながらコーヒーをすすっていた。

「それ、もういらない?…、だったらオレ喰うよ」
「…、やっぱり足らなかったんじゃない」
「ちがうよ、モッタイナイだよ…、世界の共通語だろ」
ユカリンの残したチャーハンにがっつくオレにユカリンが笑うので、オレはエコの精神を彼女に教えてやった。彼女は楽しそうに笑うだけだった。後でわかったがオレが年下だと知って、彼女はおねえさんらしく振る舞っていたらしい。

「コーヒー、うまいな」
ユカリンの残りをも平らげたオレは、浅煎りを連想させる芳香を漂わせる琥珀色のコーヒーをすすりながら、目の前のユカリンを眺めて幸せな気分に浸っていた。

女子アナ由香里 (16) につづく
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