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== 英語教師英梨2 ==

英語教師英梨2 (17)午後の授業

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英語教師英梨2 目次

英語教師英梨2 (17)午後の授業

何とか生徒の前で醜態をさらすことなく午前中の授業を終えた英梨は、昼休みに保健室で軟膏を借りてウチ太ももにできたヤケドを治療した。

「何でそんなところに、やけどするの?」
養護の先生は笑っていたが、
「いえ、ちょっと」
英梨自身も理由がわからないので愛想笑いで応えるしかなかった。

「ザレインインスペインステイズメインリーインザプレイン」
教壇に立つ英梨の美しい声がする。午前中の授業は鋭敏なままの体の感覚に翻弄されて、おかしな行動に走りがちだったが、刺激の元を治療して5時間目はいつもの英梨に戻っていた。

まだ残暑厳しい9月の午後1時、気温はその日の最高を記録していたが、昼食後でお腹もふくれて涼やかな声に眠りを誘われる生徒も多かった。

The rain in Spain stays mainly in the plain.
英梨は黒板に書いた。

はあ…、エリせんせい、…。
クイーンズイングリッシュと形容したくなる歌のように軽やかで美しい発音だった。直紀はウットリして英梨のカワイイ横顔を見つめていた。セクシーなテカリを帯びた唇の動きにオスの欲望がそそられて、腰のあたりがムズムズしてくる。

やわらけえ…。
教員用女子トイレで寝ている英梨のしどけない姿に誘われて、ついイタズラしてしまった直紀には、教壇に立つ英梨は全裸に見えていた。あのとき指先に感じた柔らかい感触が蘇ってきて、ズボンを突っ張らせるテントが盛り上がる。

「井上君…、読んでみて」
すごい…、見てる…、井上君…。
全身を舐めるような井上の粘っこい視線で朝の電車での出来事を思いだし、やっと落ち着いた女の気持ちがまた波立ちざわつくのを悩ましく惑う英梨は、どMな性根がつい顔を出してイヤらしい視線を向ける少年を指名してしまった。

「へっ、はい…」
美人教師の柔らかい感触を思いだして妄想に遊んでだらしなく顔をゆるませていた直紀は、ハッとなって緊張した面持ちで立ち上がる。

「ざ れいん いん すぱいん すたいず まいんりー いん ざ ぷらいん」
妖しい雰囲気の混じった英梨の視線を意識してドモリそうになりながら、ジッと黒板を見つめた直紀はなんとか読み終わった。

全くデタラメな読み方だった。英梨の視線にのぼせ上がった直紀は自分でもナニを言っているかわかってなかった。

直紀は勉強が出来ないわけではなく、むしろ上位に入る成績だった。しかし英語だけが平均点以下で、自分の教科だけ成績が悪いことを英梨は気にしていた。まさか自分に見とれているせいで成績が落ちているなんて、思いもしなかった。

「井上君…、私の口元を良く見て…、ちゃんと聞いてね」
教壇から降りた英梨は直紀の横に立つと、口の動きを大げさにしてゆっくりと音読した。

はあ…、いい匂い…。
英梨のやや小ぶりだがプックリした厚めの唇から漏れる美しい声を聴きながら、直紀は美人教師のカラダから漂ういい匂いを鼻腔いっぱいに吸いこんで、女子トイレでの出来事を思いだしてズボンを突っ張らせていた。

えり、せんせい…、上手、ですね…。
妄想に遊ぶ直紀はセクシーな唇に分身を咥えられ、ナマ温かい舌を絡められて、優しくお口の奉仕を受けていた。

「言ってみて」
…、井上君…、大きく、してる…。
直紀の不埒な妄想を関知しない英梨はお手本を言い終わると直紀を促した。視界のハシに少年の下半身が入ってその状態にまた女の気持ちを刺激されたが、気づかないフリをした。

「せんせい、イッて、いいの?…、あっ、ちがう、すいませんっ」
触れそうなほど近い美人教師に見とれた直紀は、思わず妄想の結末を口に出してしまった。我に返って焦った直紀は妄想を頭から振り払い、謝っていた。

「…、なに、あやまってるの?…、いいから…、先生のマネして、みて…」
イッて、いいの?…って…、やだ、変なコト、考えちゃう、…。
直紀の妄想が英梨にも伝わってエッチな気分を煽られたが、なんとか平静を守った英梨は、肉付きはまだ薄いが体格のいいカラダを直紀が恐縮して縮ませる様子に、困ったように笑っていた。

「ざ れいん…」
すっかりのぼせ上がった直紀はガチガチになって、さっきよりもデタラメだった。

「いいわ、すわって」
直紀の英語の成績をなんとかしたいのはヤマヤマだが、一人の生徒にばかりかまっていられない。英梨は女の気持ちがざわつくのを抑え込んで平気なフリを続け、直紀の背中に軽く触れると座るように促した。

「は、はい…」
うわっ、エリせんせいに、触られた、…。
帰国子女の英梨は親愛の情を示すハグやボディタッチに抵抗がなく、つい体に触ってしまうことがある。

しかし思春期の少年にとってそれは一大事だった。イスに腰を下ろした直紀は英梨が触れた背中の熱さを意識しながら、満員電車と女子トイレでの出来事を思いだし、艶めかしい女体に意識を占領されて淫靡な妄想世界に溺れていた。

「井上君、放課後、補習ね」
妄想で自分がどんな扱いを受けているかなど想像してない英梨が愛くるしい笑顔で言うと、生徒たちがドッと笑う声で教室が揺れた。

英語教師英梨2 (18) につづく
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