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== 英語教師英梨2 ==

英語教師英梨2 (7)サンドイッチ

ろま中男3 作品リスト
英語教師英梨2 目次

英語教師英梨2 (7)サンドイッチ

「井上君?!…、とりあえず、早く出て」
艶めかしい声の主が洋子だとわかって言葉が出なかった英梨だったが、井上を見た英梨は洋子の相手が彼だったということよりも、こんな場違いな所に男子がいてはいけないという意識が先に立って、外の様子を急いで確認すると井上を追い出した。

えりせんせい…、オレのコト、知ってた…。
初体験したばかりのエロボケ高校生は女子トイレでお淫ら三昧だったコトや、それを英梨に知られたことなど意識の外に追いやって、あこがれの美人教師が担任でもない自分の名前を覚えていてくれたコトに感動していた。

「せんせい、どうしたの?…、こんな時間に」
英梨が井上を追い出すアタフタした様子に妙に気分が落ち着いてしまった洋子は、洗面台で手を洗いながら、余裕の笑みを浮かべて話しかけていた。

「あ、そうだ、学校…、洋子ちゃん、早くしないと…」
洋子の言葉に学校に遅れそうな時間だったと思いだした英梨は、慌てて手を洗って洋子を急かした。

「洋子のほうが、せんせい、待ってるんだよ」
手を振って滴を切り、ハンカチで手を拭きながらアタフタする英梨を、身繕いを済ませた洋子は笑ってみていた。

「あ、そうね、いきましょう」
さっきまでのことよりもまず学校に遅れないことが先決の英梨は、慌ただしく始末を付けると洋子の手を引いてトイレを出た。

「まだ、間に合うわ、井上君も早くっ」
トイレの外でぼんやりと待っていた井上に声をかけた英梨は、髪をなびかせてホームに向かう。

えりせんせい…、かわいいな、…。
英梨は懸命に走っているのだが、タイトスカートで走りにくそうなうえに元々鈍足なので、井上がついていくのは簡単だった。内マタ気味に懸命に歩を進める英梨の後ろ姿を、まだエロボケから醒めずにだらしなく顔を緩めた井上はお気楽に追っかける。

「あ、間に合った…、はあ、はあ…」
ホームにつくとちょうど電車が到着したところで、英梨は洋子と一緒に混んだ電車に潜り込んだ。

おっと、セーフ…、おおっ、えりせんせい、きもち、いい…。
エロボケ井上もドアが閉まる寸前に間に合って、ちゃっかり英梨と洋子の間に入り込んでいた。美女と美少女に挟まれたナンチャッテ硬派少年は、洋子と初体験したことなど頭のスミに追いやって、開いた襟から溢れそうになって呼吸に合わせて上下する胸に、柔らかく圧迫されて上機嫌だった。

「洋子ちゃん、一緒の電車…、はじめてね」
洋子ちゃん…、引っ越して、ひとり暮らし、してたんだわ、…。
洋子もあの事件の後に親元を離れて、駅前の高層マンションに引っ越したことをウワサで聞いていた。ただ電車に乗る時間が違うので今日まで一緒になることはなかった。

「そうだね…、これから早起きして、せんせいと、一緒に行こうかな」
直紀の肩越しに鼻から上を出した洋子は、少年の痩せた背中に胸を押しつけながら笑っていた。

せんせい、いい、においだあ、…。
ふたりの柔らかい女体にサンドイッチされた直紀は、ウットリしただらしない顔で英梨の唇が艶めかしく動くのを見て、恥知らずにも股間にテントを張って我知らず英梨のスカートを押していた。

「駅に着いたら、走りましょう、ね…」
まだ息が治まらない英梨は、エセ硬派少年が性懲りもなくエッチな気分を昂ぶらせているなどとは思いもせずに、とにかく遅刻しないコトを考えてふたりが遅れないで学校に行くことに責任を感じていた。

せんせい、ったら…、いつも、一生懸命なんだから、…。
息を弾ませてキレイな顔に汗を浮かべた英梨を微笑ましく見た洋子は、ちょっとイタズラ心を起こしていた。満員電車でエセ硬派少年に密着したセーラー服のカラダをさらに密着させると、直紀を通り越して英梨のお尻に手を伸ばした。

「え…」
や、あん…、痴漢?…、でも、この手は、…。
洋子のおふざけでお尻を揉みくちゃにされた英梨は、すぐにあの事件の張本人である卑劣漢が頭に浮んだ。そして不快な気分で表情を固くした英梨は、混雑で二の腕から先が見えない少年の手に疑いの目を向けていた。

真面目な顔も…、いいなあ、…。
まさか自分が痴漢扱いされているとは思いもしないエロボケ少年は、キリッとした英梨の顔にますますヤニ下がってだらしなく顔を緩めていた。

英語教師英梨2 (8) につづく
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