ろま中男3 作品リスト英語教師英梨 目次英語教師英梨 (17)迎え撃ち?
「…、くちゅんっ…、やだっ、えへへっ」
洋子ちゃん、いったい、なにがあったの?…、やんっ、風邪引いちゃう、…。
切れたケータイをしばらく見つめていた英梨はかわいいクシャミをして、きつく締めたバスタオルから溢れそうになった乳房をプルプル揺らした。
今更ながらお風呂から上がってバスタオル一枚でいた自分に気付くと、チェストをのぞき込んで下着を選びはじめた。
これで、いいわ…。
生徒とはいえ来客なのできちんとした格好をしなければと考えた英梨は、しかし何故か純白レースのスケスケパンティを選んでいた。しっかりしているようで、こういうところでずれているのが英梨だった。ムッチリした腰肉にパンティのゴムが食い込んで妙な色気を漂わせていた。
ブラは、これで、いいわね、…。
ブラ兼用のやはり純白のビスチェはヘソの上までしか無くガーターベルトがぶら下がっていた。見当違いな装いを選ぶのは、英梨の感覚がちょっとずれているのもあるが、美少女に大人の魅力で対抗しようという深層心理が働いてない、とは言い切れなかった。
実際姿見に映った英梨は、男好きしそうな肉感的な裸体がセクシーランジェリーで飾られて、大人の魅力がプンプンしていた。
ストッキング、はかなきゃ、…。
ガーターベルトがブラブラするのでレーストップストッキングを穿いた英梨は、パンティをヒザまで降ろした。ガーターベルトをパンティの下にするためだったが、茂みが薄くて何も生えてないように見える恥丘がまるで幼児のようだ。にじみ出る大人の色気とあいまってアンバランスな魅力を感じさせる。
コレで、いいわね、…。
体の線が出る服を好まない英梨は、余裕のある空色のワンピースを頭に通した。しかし丈がずいぶん短くてガーターベルトと絶対領域のナマ肌が見えていた。それに空色が園児服を連想させて、セクシーなんだかロリっぽいんだかよくわからないアンマッチな色気を漂わせていた。
コーヒーで、いいかしら、…。
洋子の事情はまだわからないが、お客様に何も出さないわけにいかないので、コンロにポットをかけた英梨はコーヒー豆を挽きはじめた。
そろそろ、来るかな…、あ、来た…。
電話があってから30分以上経ち、来客を迎える準備も終わり、そろそろだろうと思って窓から外をのぞくと、ちょうど洋子が見えた。
え…、誰?…。
そして洋子の前を歩く男を見て寒気を感じた英梨だったが、それが誰だかすぐに思い出せなかった。しかし朝の痴漢男だと思いだすと、洋子のトラブルの元凶がこの男なのだとすぐ理解した。
警察に連絡しなきゃ、…。
男と洋子が一緒にいる理由は全くわからなかったが、窓から離れた英梨はすぐにケータイを手にとって110番した。痴漢男は警察に突き出す、という至極単純な思考による行動だった。痴漢逮捕は現行犯が原則、という被害者からしたら非常識な常識が実はそのときの英梨にはなかった。
英梨の切迫した声色と焦りによる誇張が混じった内容のせいで、どうやら110番を受けた警官は今現在、英梨が強姦魔に襲われていると勘違いしたらしい。ただちに最寄りの派出所に連絡が入って、原付バイクに乗った警官が急いで英梨のアパートに向かった。
洋子は教えられた英梨のアパートにたどり着いた。その一室に藤堂の表札を見つけると、震える指先で呼び鈴を押した。
「はーい、…、迷わなかった」
…、洋子ちゃん、元気ない…、きっと、隠れてるんだわ、…。
明るい声が応えて笑顔の英梨が出てくる。しかし内心はドキドキだった。うつむいて元気のなさそうな洋子を見ながら、英梨はその後ろに隠れているはずの痴漢男に充分注意を払っているつもりだった。
え、やっ…、やあっ、…。
しかしドアの陰に隠れていた尾崎が飛び出すと、英梨はあっさり口を押さえられて部屋の中に押し込まれた。この辺がやはり英梨のぬけているところだった。
「おい、早く閉めろ。カギも忘れるなよ」
尾崎に完全屈服した洋子は言われたとおりにドアを閉めたがカギはかけなかった。
「先生、今朝はお世話になったな」
あ…、やっぱり、今朝の、…。
英梨は恐怖でカラダが震えてくるのをガマンして、口を押さえて覆い被さる男を確かめた。やはり今朝のチカンだった。110番したけど、もしも間違っていたらどうやって謝ろう、という不安な気持ちもあったので、ちょっと安心していた。
でも、捕まっちゃった…、どうしたら、いいの…。
男の手がカラダをまさぐるのを意識しながら、あっさり虜になってしまった自分のマヌケぶりに今更ながら落ち込む、おとぼけな英梨だった。
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