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美人秘書美沙希 (57)ボスの激情

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美人秘書美沙希 (57)ボスの激情

「そうですね…、でも専務はマイホームパパで、いらっしゃるから…」
なんか目が?…、やだ、そんなこと、無いはず…。
田嶋の目に淫靡な鈍い光が混じっているコトに気付いた美沙希だったが、担当秘書として3年間尽くして積み重ねてきた信頼が、ボスを貶めうるような考えをすぐに頭から追い払っていた。

「そうだね、私は妻を愛してる…、キミの煎れてくれたコーヒーは、うまいな…」
美しい相貌にかすかな翳りを見た田嶋はさりげなく目をそらすと、コーヒーを一口すすって優しい笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます」
やっぱり、勘違いだわ、…。
いつもの頼もしい笑顔にほっとした美沙希は、腰のくびれを強調する一番下のボタンのあたりで手を揃えてキレイなおじぎで応える。

それから書類の決裁をはじめた田嶋だが、傍らの席に丸い曲線を描くお尻を座らせて、背筋を伸ばしてパソコンに向かう美人秘書が発散する、フェロモンに誘われてどうにも仕事が手に着かない。

「…、うんっ…、おっ?…」
専務室に充満する息苦しいほどのフェロモンに気もそぞろな田嶋は、ムラムラして下半身を膨らませていた。男盛りなカラダに絡みつくナマ温かい空気を振り払おうと伸びをして、うっかりペンをはね飛ばして美沙希の足下に転がした。

「あら…、どうぞ」
それがハイヒールに当たって、美沙希はパソコンの手を止めると席を立ち、片膝をついて拾う。短めの制服からあらわになったムッチリしたガーターストッキングの太ももと、その奥のしっとりしたナマ肌が田嶋の目を射貫いた。

「あ、ああっ…、ありがとう」
美人秘書のフェロモンをイヤというほど吸いこんだ精力的な重役は、痛いほど膨らんだ股間を隠すべきか躊躇していると
「あ…」
優しい笑顔を浮かべていた美しい顔がこわばる。

「いやっ、ちがう、これは、そのっ」
恥知らずな股間を見つめて茫然とする美沙希に、田嶋は年甲斐もなく慌てた。慌てて立ち上がった田嶋は、
「あっ、やっ…、おやめになって…」
えっ、やっ、押し倒された?…、うそ、専務が、…。
つまずいて美人秘書の女体に抱きついた。そのまま二人は絨毯の床に倒れた。

「あ…、専務、だめ…、だめです…」
や…、恥ずかしい…、時代劇みたい…、やあんっ、触られてる…。
つい口から出たセリフが、殿様に手込めにされる腰元か昼メロのよろめきのようだと思った美沙希は、少女のように恥じらって頬を赤らめたが、胸をわしづかみにするたくましい手に気付いて、抵抗するというよりやさしく手を重ねていた。

「いや、ちがう、これは、その、ちがうんだ」
動転して自分でも何を言っているのかわからない田嶋は、手のひらから伝わる柔らかい弾力に、股間の男性自身をたくましく硬直させていた。フェロモンに酔ってオスの興奮に支配された男盛りの会社役員は、もう一方の手を無意識に短い制服に忍び込ませて、湿り気を帯びた下着をまさぐっていた。

美人秘書美沙希 (58) につづく
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