2ntブログ

== 美人秘書美沙希 ==

美人秘書美沙希 (42)中年の勇気

ろま中男3 作品リスト
美人秘書美沙希 目次

美人秘書美沙希 (42)中年の勇気

生まれて初めての行きずりの恋を経験した千葉は、小汚いアパートに帰ってからもウキウキして嬉しくていつまでも眠れなかった。それでも生真面目だけが取り柄の中年はちゃんといつもの時間に起きて、いつもの時間に出勤していた。

え…、美沙希さん?…。
それは全くの偶然だった。いつもならちゃんと朝食を食べて出るので美沙希はもう少し遅い時間に出勤する。しかし今日はヘタレ変態男のサトシと同じ空気を吸っていると思うだけで胸が悪くなりそうで、早めに家を出て偶然にも千葉と同じ時間に駅に向かっていた。

へ…、あ、そうか…、やっぱり、つきあってる人が、いるんだ…。
昨日の美女と今朝も出会うという幸運に運命さえ感じてにわかに気持ちが沸き立ったが、隣で歩く青年がお尻をまさぐるのを見て、冷や水をかけられたようにションボリした。

そんなこと、わかってたじゃないか、…。
ふられっぱなしで45年以上の人生を過ごしてきた中年は立ち直りが早かった。正確に言うとまだ激しく落ち込んでいるのだが、それを心の奥にしまっておく術(すべ)を身につけていた。

でも、なんか…、おかしい?…。
せめてキレイな後ろ姿を鑑賞しようと美沙希の後ろを歩いていた千葉は、二人がもめているように見えた。最初は痴話ゲンカでもしているのかと思ったが、美沙希は本気で嫌がっているように見える。

路地?…、なにするんだ?…。
しばらくもみ合っているように見えた二人が、朝早く人通りのない路地に入っていく。
あ…、美沙希さん…。
美沙希の姿が路地に消えて千葉は急に不安になった。青年が人目に付かない場所に美沙希を連れ込んで、害を及ぼす想像が頭に浮かんで恐くなった。
た、助けないと、…。
サトシ以上にヘタレな中年の千葉は、若い青年とケンカしても負けるのはわかりきっていた。しかし美沙希に対する純粋な恋慕が勇気をくれた。千葉は美沙希を助けたい一心で、後先考えずにドタバタと走り出していた。


「いやよ、やめて、変態」
ひねりのない…、そんなことだと思ったわ、…。
昨日と同じようにピンクローターを入れろと命令するサトシに、美沙希は小バカにしたような視線で見返す。
「いいのか、依沙紀にばらすぞ、写真だってネットでばらまくぞ」
強硬な態度を見せる美沙希に、ご主人気取りのサトシはムカついて手を握って引っ張って行く。

「やめて、根性無しの早漏、ダメ男」
あんたのいいなりになんて、ならないわ、…。
きついグリップにキレイな顔をしかめた美沙希は、卑怯なヘタレを罵倒する。
「うるさい、こっち来い」
言うことを聞かない美沙希に、激高したサトシは人目のなさそうな路地にムリヤリ連れて行った。

「ほらっ、入れろよっ」
通りから目隠しされた木立に美沙希を連れ込んだサトシは、ピンクローターを握った手をミニスカに入れて、あそこに押しつける。
「やめて、変態っ」
いやっ、やだっ、気持ち悪いっ、…。
パンティのスキマにピンクローターを差し込もうとするサトシに、美沙希が懸命に抵抗する。

「やめろっ、美沙希さんから手を離せっ」
そこに現れたのが、ハアハアと息を荒げて美沙希に不埒するサトシをにらみつける千葉だった。

美人秘書美沙希 (43) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 14:56:41 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/1990-79ba1a04
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next