2ntブログ

== 美人秘書美沙希 ==

美人秘書美沙希 (43)ありがと

ろま中男3 作品リスト
美人秘書美沙希 目次

美人秘書美沙希 (43)ありがと

「なんだよ、おっさん、あっちいってろ」
思い通りにならない美沙希に、子供っぽい癇癪を起こしていたサトシは、突然しゃしゃり出てきたオッサンを怒鳴りつける。

「?…、千葉サン?…」
額からダラダラ汗を垂らしてサトシをにらみつける中年に見た美沙希は、昨日の名刺を思いだして問いかける。
覚えてて、くれた、…。
自分の名前を呼ぶキレイな声を聞いた千葉は、感動していた。
「美沙希さんから、離れろ」
美沙希から勇気を貰った中年は、荒い息にまみれてうつむきがちに若い青年に向かっていく。

「うっとうしいんだよ、オッサン」
「げっ」
真っ直ぐに向かっていった千葉は、あっさりサトシからパンチを食らって尻もちをついた。
「やめてっ」
虫ケラのように千葉を殴り倒したサトシの腕に美沙希がすがりつく。

「お姉さん、こんなオッサンまで、食っちゃったの?…、お盛んだね」
腕に押しつけられた柔らかい胸の感触にイヤらしい笑いを浮かべたサトシは、美沙希を淫乱なズベタ扱いして蔑んだセリフを浴びせる。
「み、美沙希さんを、侮辱するなっ」
震えながら血が垂れる鼻を押さえた千葉は、美しい美沙希を侮辱する青年に怒りを込めた視線でにらみつけた。

「オッサン、死ねっ」
弱い相手には容赦ないサトシは、中年男にとどめを刺すつもりで勝ち誇った笑いを浮かべながら足を上げる。
「やめっ」
スキだらけの後ろ姿を美沙希は見逃さなかった。キレイな弧を描いた脚線美はサトシの急所を正確に捉えていた。

「ぎげっ」
後ろからマタとバットを蹴り潰されたヘタレ男は、カエルがひねり潰されたような声を上げてその場にしゃがみ込み、股間を押さえてうめき声を上げる。
「来てっ」
サトシから素早くケータイを奪った美沙希は、千葉の手を取ると走り出した。

「はあっ、ああっ、はあっ」
苦しそうに息継ぎして懸命に走る千葉は美沙希に手を握られて幸せだった。
「もう、大丈夫…、スゴイ汗…」
美沙希も息が切れて立ち止まると肩を揺らしながら振り返り、千葉を見つめてハンカチを取り出す。

「あ…、ああっ、じ、自分で、拭きますから…」
優しく額を拭く美沙希の手から漂ういい匂いにウットリした千葉は、急に恐縮するとハンカチを出して額を拭いた。
「千葉サン、助けてくれて、ありがと」
美沙希の視線を意識してうつむきがちに照れ笑いを浮かべる千葉に、美沙希はニッコリ笑って礼を言う。

「そんな…」
あの状況はどう見ても千葉が助けられたのであり、感謝する美沙希のセリフに千葉は身の置き所がない思いで、顔が上げられなかった。
「ホント、千葉サンが来てくれて、うれしかった」
ホント、カワイイおじさん、だわ…。
恐縮する中年に胸がキュンとなった美沙希は、誰も見てないのを確認すると千葉にキスした。

「…、えっ」
いい匂いのする髪に顔をなでられたあと柔らかい唇が触れて、ビックリした千葉は顔を上げた。
「うふふっ、千葉サン、ありがと」
大きく見開いて見つめる目に照れたように笑った美沙希は千葉の腕に抱きつき、柔らかい女体を押しつけるように寄りかかっていた。

美人秘書美沙希 (44) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 14:57:42 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/1991-0e3ef91a
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next