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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 1話 (2)

裏ろま中男 作品リスト
交渉人涼子 目次

交渉人涼子 Negotiator Ryoko
1話 銀行強盗立てこもり事件 (2)

なめらかな低いエンジン音が涼子の体に心地よく響く。ハンドルを両手で軽く握ると、回し蹴りのように右足のつま先が美しい弧を描き、金属の車体に柔らかい肉体がまたがっていた。アクセルに置いた手をわずかにあおってみる。タコメーターの針は軽く5千回転近くに舞い上がり、ウオッ、と野獣のうなり声のようなエキゾーストノートがガレージを支配する。599ccのエンジンが瞬時に発する振動は、衝撃波のように涼子の全身を激しく揺さぶる。

アイドリングの細かい鼓動がシートに密着した股間から全身に伝わる。スジからわずかに顔を出した突起がその振動を敏感に感じ取って、涼子の体の芯を熱くする。アソコは一段と湿り気を増し、Tバックのパンティに小さなシミを作っていた。レーサータイプのバイクに抱きつくように体を伏せてみる。タンクに胸が押しつけられて、開いた襟元からこぼれそうな乳房をプルプルと細かく振動する。涼子は、あ、と声を漏らしていた。

スイッチを押してガレージのシャッターを開け、ギアをニュートラルからローに入れると180/55の太い後輪が地面を蹴ってガレージを飛び出していく。まばらに走る車をまるで敷石のようによけて、YZF-6Rは風のように走り抜けていく。涼子はバイクと一体化したように小さなウィンドスクリーンにヘルメットを伏せて、タンクに二つの乳房を密着させていた。全身でどん欲にYZF-6Rの振動を感じ取ろうとしているようだ。タコメーターの針は常に真上の1万回転あたりで、小刻みに左へ右へと揺れる。左足は忙しくギアチェンジを繰り返す。空気を切り裂くような甲高いエンジン音とシルバーの残像だけを残してYZF-6Rは走り去っていった。

エンジンやギアチェンジの振動がシートに密着する股間を絶え間なく刺激する。次々と景色が飛び去っていくスピード感と車の間をすり抜けるスリルで、涼子はエクスタシーのただ中にいた。アソコはもう十分に濡れていた。ヘルメットの中で二重まぶたと長いまつげの下の大きな瞳が妖しい光を宿していた。やや厚めの唇がわずかに開かれ、イイ、と無意識に口に出していた。

赤信号で止まっていると、横に止まった車から若い男たちのスケベそうな視線が送られてくる。まっすぐに伸びた足と太もも、その上の柔らかそうなおしり、豊かな胸に視線が集中する。涼子はその舐めるような視線がカラダに突き刺さるのを感じながら、信号が青になったとたんアクセルを全開にして、男たちを置き去りにする。男たちの車もアクセル全開で追いかけてくるが、すぐにバックミラーから消えていった。

交渉人涼子 1話 (3) につづく
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