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鬼龍院サセ子探偵事務所 (13)実地授業

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (13)実地授業

「あら、これじゃ人間離れしすぎて参考にならないわね」
教室の隅で毛むくじゃらのバケモノに襲われる大山をみんなコワイモノ見たさでおそるおそる眺めていた。しかし女子のブルマ姿やスク水姿を変質者のようなイヤらしい目で舐め回すように見る大山に同情する女子はもちろん男子もいなかった。

「しょうがないわね、あなたとあなた、いつもしてるでしょ、ちょっとココでやってみて」
「へっ…、なんでわかるの?」
「やだ、何で言っちゃうのよ」
サセ子サンに指差された木村と内藤はつきあっているともっぱらのウワサだったが、そこまで深い関係だったとは知らなかった。うっかり口を滑らせた木村に内藤が恥ずかしそうに顔を伏せる。

「サセ子サン、あんまりだよ」
二人と初対面のはずのサセ子サンがどうしてそんなことを知っているのか不思議だったが、クラスメイトのプライベートを暴くナイスバディ美女のやり方はいくらなんでもやりすぎだと思った。
「いいのよ、ふたりは結婚の約束だって、してるんだから」
本気で憤るオレにゆったりした笑顔を絶やさないサセ子サンはまたまたふたりの秘密を暴露していた。

そうなのかっ、オマエらっ…。
やだ、美幸、そうだったの、なんで言ってくれないの…。
おめでとう、幸せになってね…。
ふたりの真剣な交際をクラスの連中は冷やかし半分に祝福していた。お祝いムードの教室でオレは怒りのやり場を無くしてふてくされていた。

「じゃあ、幸せなお二人サン、ココで、チャッチャとやっちゃって」
「できるかっ」
ニコニコと非常識なセリフを口にするサセ子サンにつられたオレはここぞとばかりツッコミを入れた。

「しょうがないわね、じゃあ、私が里美君としますね」
「結局それか、やるわけネエだろ」
駄々っ子を見るように困り顔を見せたサセ子サンが色っぽい仕草で甘い吐息を首筋に吹きかけてしなだれかかってくるが、あっさりよけたオレは腰のあたりがムズムズするのをごまかして大声を上げる。

「もう、昨日はあんなに…」
ウットリした表情を見せるサセ子サンのお約束のボケに
「もお、エエッちゅうねんっ…、(あっ…)」
オレは女性的な柔らかい曲線を見せる腰を思わずはたいていた。

「あんっ…、里美君、SM大好き高校生だから…」
つい手を出してしまったことを後悔するオレに上目遣いにはにかんで笑うサセ子サンは相変わらずの口調でおふざけを続け、肉感的な女体を悩ましげに揺らす。
「大好きじゃネエッ」
責める様子のないサセ子サンの優しさに安心したオレはまたツッコミを入れていた。

お姉さん、里美なんかより、オレのが、うまくできますっ、…。
バカ、オレだよっ、オレの童貞、ささげますから、ぜひ、お相手を…。
オレは里美と違って、紳士ですから、ソフトSMでぜひっ、…。
ボクは女王様に、ハイヒールで踏まれたいです、お願いしますっ、…。

成熟した女体を揺らしてシナを作ってニコニコ笑うサセ子サンとオレのツッコミで授業はいつの間にかマンザイの時間になって、サセ子サンの大人の色気に興奮した男子たちで大騒ぎになっていた。

「だ、誰か、た、助けて…」
教室の隅で毛むくじゃらのバケモノに蹂躙される大山はやせこけた顔を見せて死にそうな声で助けを求めていたが、バカ騒ぎするみんなからすっかり忘れ去られていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (14) につづく
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