2ntブログ

== エロがきコナン ==

エロがきコナン (138)前途多難?

ろま中男3 作品リスト
エロがきコナン 目次

エロがきコナン (138)前途多難?

「苑子、ありがとう、おいしかった」
楽しい夕食の時間が終わってもほろ酔い気分でご機嫌だった乱子は、苑子が戻ってくると嬉しそうに声をかけた。

「よかった、じゃあコナン君、行こうか」
ニッコリ笑って応えた苑子は、大山を懲らしめるたくらみにしか興味がないようで、すぐにオレを連れ出そうとする。

「えっ、コナン君?…」
オレが連れて行かれると知って、乱子は急に顔を曇らせる。

「乱子、ゴメンネ、ちょっとコナン君とデート…」
イケイケの金持ちお嬢さんは上機嫌でちょっと悪ノリしていた。

「やだっ、コナン君っ」
さっきまでのご機嫌がすっかり消え失せた乱子はベッドからカラダを乗り出して手を伸ばす。その顔を今にも泣き出しそうだった。

アルコールの効き目もあって若干感情的になってるかも知れないと思ったが、やっぱり乱子のそんな顔を見るのはつらい。

「ウソだよ、だけどちょっと用事があるから、待っててくれよ」
悲しそうな乱子にオレも悲しくなる。不安そうに見つめる乱子の胸にギュッと抱きついたオレは、不覚にも沈んだ声を漏らしていた。

「ゴメン、デートはウソ…、ちょっとだけだから、ね、乱子…」
こんなに乱子が落ち込むなんて思わなかった苑子も、調子に乗りすぎたのを反省して申し訳なさそうにつぶやいた。

「…、うん…、わかった…、待ってるから、コナン君…」
悪ノリを反省した苑子にムリして笑顔を作った乱子は、胸の谷間に顔を埋めるオレを引きはがすと、優しくささやいた。

「…、絶対戻ってくるから、一緒に寝よ」
乱子の柔らかい胸の感触にもしかしたら触れられなくなるかと思うと、大山のことなんかどうでも良くなったが、乗りかけた船で苑子と行くことになった。

絶対、戻ってくるから、…。
乱子の寂しそうな笑顔に後ろ髪を引かれながら、オレは病室を出た。

病院の前に高そうなリムジンが停まっていた。一番後ろの窓からワンコのように顔だけ出したハルカがいた。

「ハルカ、待たせたな」
「おかえりな…、きゃんっ」
乱子の悲しそうな笑顔が頭にチラついてはなんだかイライラしていた。乱暴にドアを閉めるとハルカが飛び上がって怯えていた。

「似合うじゃねえか」
やさぐれていたオレは注文通りの衣装をまとっておそるおそるこちらを伺うハルカに、イヤミっぽく笑っていた。

「でしょ、せんせい、似合ってるよ」
対面座席のソファに若い女体を沈ませた世間知らずの金持ち娘は、お気楽に笑っていた。

バレー部顧問の美人教師は風が吹いたらすぐにまくれあがりそうなヒラヒラの超マイクロミニを、足の間に両手で差し込んで女の色気が漂う太ももを透かしていた。

「ハルカ、わかってるな」
オレは作戦を再確認するつもりでハルカに聞いた。

「え、なに?…」
すぐにやられちゃいそうなウテウテ衣装に身を包んだ美人教師は、きょとんとした顔で聞き返す。

「あ、コナン君、先生まだ知らないよ」
相変わらずお気楽に笑う苑子は、まだハルカには対大山作戦を伝えてない事を告げる。

「…、え…」
…、へっ…、コイツ…。
年中おつむのお天気がよさそうな金持ち娘に、オレは二度見してジットリにらんでいた。

ハルカのヤツも、何にも知らずに、どうしてこんなカッコしてんだ、…。
それに大人のハルカが担任生徒に着せ替え人形よろしく、好き放題にされているのにもなんとなくイラついた。

「で…、何?…」
何をさせられるのか全く関知せずにフェミニンでセクシーな衣装で身を包んだハルカは、少女のような素朴な表情でオレに聞き返していた。

エロがきコナン (139)につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 11:31:16 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/1847-312a20b8
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next