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エロがきコナン (137)おいしいディナー

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エロがきコナン (137)おいしいディナー

「ところで、大山のヤツは許せん」
女同士の戦いに勝利してご褒美を待つ忠犬のようなハルカをジラすつもりで、オレは話をそらした。

「どういうこと?…、コナン君…」
はぐらかされたハルカは美人顔を不満そうに膨らませてオレを見上げたが、イカされた苑子が食いついてくる。

「アイツ、懲戒免職だけど、訴えられないで済むらしい」
苑子を含めた女生徒たちを盗撮していた変態体育教師が無罪放免になることを、まだトロンとした目でこちらを見る金持ちお嬢さんに告げる。

「そうなの…、女の敵が放免なんて、許せないわ」
乱子がココにいたらきっと穏便に納めようとするだろうが、世間知らずのお嬢さんはまだ火照った女体をベッドの横たえたまま、義憤に燃えて変態教師に制裁を加えるたくらみを廻らしているようだ。

「コナン君…」
まだご褒美を貰ってないハルカは、上目遣いにおねだり光線を送ってくる。

「それで、こんなのどうかな…」
物欲しげに見上げるハルカをジラすように、スカートからむき出しになったお尻をなでながら、オレは苑子に作戦を打ち明けた。

「そうね…、それ、いいかも、さっそく今日、行っちゃうっ?」
刺激に飢えた金持ちお嬢さんは、その場で考えたオレの悪巧みにノリノリだった。

「ねえ、コナン君…、危ないことはダメよ」
スベスベしたお尻をなでられて猫なで声を出すハルカは、乱子の代わりになったつもりか、イケイケの苑子に水を差すようなことを言う。

「じゃあっ、私用意してくるね、先生、行こっ」
もうその気になっている苑子は、美人教師の忠告をまるきり無視していた。

美人教師の指技にイカされてスッキリした苑子は、まだ中途半端な状態で大人の色気をムダに漂わせるハルカの手を引いて、空き病室から出ていく。

「そうだ、晩ご飯、乱子と一緒に食べててね、用意できたらすぐに戻るから」
思いだしたように振り返った苑子はそう言うと、ドナドナがBGMに聞こえてきそうな寂しそうな目でオレを見るハルカを引きずって、嬉嬉として自宅に戻っていった。

「コナン君、お帰り…、あれ、苑子は?」
病室に戻ると嬉しそうな乱子が待っていた。ベッドの前には直立した給仕がすまして立ち、フレンチのお皿が並んだテーブルが用意されていた。

「家に帰ったよ、おいしそうだねっ、食べよ、乱子ネエちゃんっ」
乱子のカワイイ笑顔を見て、オレは小学生のオレに戻っていた。

「でも、苑子を待ってなくて、いいの?」
「うんっ、先に食べてて、って言ってたよ」
先に食べるなんてお行儀が悪いと思っているのか、申し訳なさそうな乱子にオレは笑って応える。

「そう…、じゃあっ、いただきましょうかっ」
思案顔だった乱子は考え直してニッコリ笑うとベッドから降り、給仕が引くイスに座った。

「おいしいね」
「そうだね、コナン君」
金持ちのお抱えシェフはなかなかの腕前だった。

入院着でオシャレしてないのがちょっと残念そうだが、高級レストランでオレとデートしてる気分なのか、乱子は嬉しそうだった。

「ワイン、飲んじゃう?」
おいしい料理にご機嫌の乱子は、未成年のクセに背伸びしてニッコリ笑う。

「ボク、小学生だから、気分だけね」
機嫌のいいところに水を差す必要もないと思ったオレは、話を合わせていた。

メインの肉料理に合わせて赤ワインが用意されていたようで、給仕に頼むとすぐにワインとグラスがテーブルに置かれた。

「じゃあ、何に乾杯しよっか」
ワインを飲むつもりのないオレは、嬉しそうな乱子の笑顔につい顔を緩めて聞く。

「じゃあ、コナン君と私の将来に…」
ウットリした目で見つめる乱子は、乳ガンのことはとりあえず忘れて恋人気分に浸っているようだった。

エロがきコナン (138)につづく
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