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エロがきコナン (122)結婚してくれる?

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エロがきコナン (122)結婚してくれる?

「せんせい…」
潤んだ目でオレを見つめていた乱子は視線を外すとハルカに声をかけた。

「いいわよ」
訴えかけるような乱子の目を見たハルカは、短く答えると病室を出て静かに扉を閉めた。病室はオレと乱子だけになった。

「コナン君、一緒に寝て」
目に涙を溜めた乱子はギュッと握った手を引いてベッドにオレを誘った。

「あ、うん…」
なんだよ…、どうしたっていうんだ、…。
そして乱子の気持ちがわからない子供のオレは、わけがわからずに靴を脱ぎ散らかしてベッドに上がり、乱子の横に寝た。

「コナン君、私のオッパイ、好き?」
握ったままの手を胸に当てた乱子の声に目を向けると、仰向けになって天井を見つめる無表情な乱子の目尻から涙がこぼれた。

「何?…、大好きだよ」
だから、なに、言ってンだよ、…。
合わせ目に引き込まれた手の平にたっぷりした乳房のしっとりした肌が吸い付くようだった。オレは手の平を押し返してくる柔らかい弾力を感じながら、乱子の意図がわからずに応えていた。

「コナン君…、私と結婚してくれる?」
それまで天井を向いていた乱子の顔が急にオレを見て聞いてきた。目に涙を溜めた乱子は笑ってるんだか泣いてるんだかよくわからない顔をしていた。

「え…、どうしたの、乱子ネエちゃん」
何言ってンだ、オレまだ小学生、だぞ、…。
これまで見たことのない乱子の顔をオレはわけがわからずにジッと見つめていた。体の一部分は大人で超小学生級の妄想力を誇るオレだったが、しょせんはまだまだガキで乱子の気持ちなんて全然わかってなかった。

「このオッパイ、無くなっても…、コナン君、私と結婚してくれる?」
胸に触る手を入院着の上から押さえた乱子は、ムリヤリ絞り出したような声で静かに聞いた。涙がこぼれそうな大きな目がオレを見つめていた。

オレは全く知らなかったが、乱子とハルカはオレがいない間に最後の検査のコト、その検査が乳ガンを調べるためだと聞いていた。乱子は飯田医師の様子から自分が乳ガンであることをほぼ確信した。そんな乱子の気持ちを汲んだハルカは、病室を出ていってオレと乱子を二人きりにしたのだった。

「乱子ネエちゃん、何、言ってるの?…、ボク、わからないよ」
なんだよ、…。
乱子にジッと見つめられたオレはなんだか恐くなって知らずにふるえていた。きっとその時のオレは泣きそうな顔をしていたに違いない。

「…、ゴメンネ…、私、コナン君が大スキ」
そんなオレの顔を見た乱子はオレを抱きしめてきた。オレは柔らかい乳房を顔に押しつけられていた。

「な、なに、言ってる、の?…、乱子ネエちゃん…」
なんなんだよ…、わからないよ、…。
しっとりした柔らかい乳房で顔を圧迫されたオレは、ツヤツヤしたその地肌が濡れているのを見て、自分が泣いていることに気付いた。わけがわからなかったけどなんだか悲しくて、オレは乱子の柔らかくて温かい体にギュッと抱きついていた。

「ううん、いいの…、私、コナン君が、大好きよ」
抱きつくオレを包み込むようにカラダを曲げた乱子は、オレの頭の上で泣き声混じりの明るい声を漏らす。

「な、なんで…、泣いてるんだ、よ」
なんで、泣くんだよ…、乱子、泣くなよ、…。
喉の奥から何がこみ上げてきてぐっと飲み込んだとたんに涙が溢れてきた。入院着がはだけて溢れた乳房がオレの涙でぐしゃぐしゃになっていた。なんとか涙を止めようと柔らかい弾力に顔を押しつけたオレは、トクン…トクン…と聞こえる鼓動を聞いていた。

「ゴメン…、でも、ずっと、こうして…、いたいな」
ムリに明るく振る舞おうとする乱子の声が頭の上でする。でもその声は震えてかすれていた。コレまで聞いたことのない乱子の悲しそうな声に、オレはいつもみたいに自分を繕う余裕など全くなかった。わけがわからないままだったけどどうしようもなく悲しくて、嗚咽で震える乱子のカラダをきつく抱きしめて、柔らかく押し返してくる乳房に顔を埋めてすすり泣いていた。

エロがきコナン (123)につづく
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