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エロがきコナン (112)破天荒な告白

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エロがきコナン 目次

エロがきコナン (112)破天荒な告白

「コナン君、先生、どうしたの」
最初は威勢が良かったのに急に元気のなくなった江崎の様子を不審がって、乱子が問いかけてくる。

「え、わかんないけど、大山先生が、盗撮してたのが、ショックだったんじゃない」
コイツはもう、キャンと鳴いて、シッポをまいてんだよ、…。
乱子のヤツ、二枚目体育教師が気になるのか、浮気者め。…な~んてことはないねえだろうが、こんな顔がいいだけのヘタレは、ちょっと痛い目に遭わせた方が、これからのコイツの人生のためだな。

「(おい、生徒をイヤラしい目で見ていたなんて知れたら、もう教師なんて続けられねえぞ、わかってんだろうな)」
もう一発カマしといたほうが、いいな、…。
すっかりうなだれた江崎にとどめを刺すべく、オレは耳に口を当てるようにしてダメ押ししてやった。

「(わ、わかった…、なにすれば、い、いいんだ?)」
すっかり降参した江崎はそれでも精一杯の虚勢を張って見せるが、喉の奥から絞り出したような声は震えていた。ひそひそ話をするオレたちを、乱子とハルカが怪訝そうに見ている。
「(自分でしながら、ハルカに告白しろ)」
まだかっこつけやがって…、でも、勘弁してやるよ、…。
生意気な態度が鼻についたが、小心者を本当に追い詰めるとヤケになって何をするかわからないから、見逃してやった。しかしやることはやってもらう。江崎の震える耳元にこっそりと、しかし押しの利いた声でささやいてやった。

「(?…、へ…、…!)」
ハルカに告白するのはわかる。しかし「自分で」の意味を測りかねた江崎は、探るようにオレの顔を見る。オレがジャージのモッコリを目配せして軽く握った手を振ると、やっと意味がわかった江崎は、気の抜けた声を漏らす。

「(やれっ)」
せっかく助け船を出してやってるのに、このヘタレは、ホントにどうしようもネエな…、オマエはもうオレに従うしか、ねえんだぞ…。
オレはわざとむずかしそうな顔を作ると、念を押すようにヤブにらみしてやる。

「…、わかった…」
精神的に降参している江崎はやっと自分に逃げ場がないことを理解すると、大きく息を吸いこんでから、潔くジャージを脱ぎ捨てた。
「綾瀬先生、見てくれっ」
覚悟を決めてこっぱずかしい半裸男に変貌した江崎に、さっきまでのうなだれたヘタレの面影はなく、堂々と胸を張って変質的性向を誇示してるようにさえ見えた。社会人失格のまぬけな姿なのだが、運動で鍛えた体はギリシア彫刻のような美しささえ感じさせる。

「え、江崎先生っ、なにを、なさってるんですか」
「せんせい、やだっ、やめてっ」
堂々と足を広げた根本に息子が元気いっぱいにそそり立っている。それを見てハルカと乱子の黄色い悲鳴が上がる。このエロ教師はオレに追い込まれながら、しっかりハルカの悩ましげな肢体に目配せしていたようだ。

「綾瀬先生、いや、ハルカちゃんっ…、実は、自分は、その…、ずっと…、好き…、ハルカちゃんをっ、お慕いしておりましたっ」
下半身裸のまぬけな姿をさらす体育教師は、高校野球の選手宣誓のように胸を張ってガナリ声を上げると、勢いよくシゴキはじめた。

「せんせい?…」
思いがけず告白されたハルカは混乱していた。ビリビリと体を震わせた大声の告白が、まだ耳の中でこだまする。顔色を無くした美人教師は変質者としか形容のしようがない江崎の姿を、茫然と見つめていた。

「ボクは、キミが新任で、ここに来てからっ、ずっと、ずっとおっ…、好きだったっ…、大好きなんだっ」
左手を腰に当て右手をガシガシと勢いよく往復させる江崎は、大声を張り上げてハルカに熱い想いを伝える。

「江崎、せんせい…」
ハルカはカラダから力が抜けたようにさっき江崎が払った座布団に腰を落とすと、江崎の破廉恥で常識外れな勇姿を、ただ無表情に見つめていた。しかしその頬は気持ちの昂ぶりを示すように紅潮して、若い女性特有の色香を漂わせていた。

エロがきコナン (113)につづく
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