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ろま中男劇場 3.新人銀行員奈々 (15)走れ、精志号

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ろま中男劇場 3.新人銀行員奈々 (15)走れ、精志号

「あ、あれっ、昨日の…」
「あっ、ああっ、あのっ」
アパート出た奈々は精志を見つけて無意識に声をかけた。隠れていたつもりだった精志は奈々の声にアタフタして、慌てて股間を押さえた。

「あれ、自転車なの?…、ちょうどいい、駅まで乗せてって」
ラッキー、コレで遅れないで、済むよ、…。
精志の自転車を見た奈々はニッコリ笑った。お気楽な奈々は目の前の高校生がストーカー(といってもまだ「にわか」だが)だと思わずに、精志の返事を待たずに自転車の荷台に座っていた。

「あ…、は、はいっ」
奈々のカワイイ笑顔に見とれた精志は、慌てて自転車にまたがると全力でこぎ出した。

「うわっ、はやあ~いっ、頑張ってえっ」
うきゃあっ、はやいぞっ、いけえっ、…。
がむしゃらに自転車を漕ぐ精志に奈々は脳天気にはしゃいでいた。

ハアハアッ…、う…、胸が、…。
落ち着きを取り戻した精志は、背中に当たる二つのふくらみ気付いて股間をふくらませていた。

「あれ、どうしたの?…、スピード落ちてるよ」
急いでくれないと、遅れちゃうよ、…。
精志の股間の状態など関知しない奈々はギュット抱きついて、汗まみれの精志の顔をのぞき込んでいた。

「は、はいっ」
奈々に抱きつかれた精志は、頭に血が上って膨らんだ股間のことなど忘れて猛然と自転車をこぎ出した。

「おお、いいぞっ、いけえっ」
やった、これで、間に合うよ、…。
スピードを取り戻した精志号に奈々は上機嫌ではしゃいでいた。そのおかげもあって奈々は10分も経たないうちに駅に到着していた。

「ほらっ、急いでっ」
「え、は、はいっ」
駅に着いた奈々は荷台から飛び降りると、精志を引っ張って改札に飛び込んでいた。

「あっ、はあっ…、間に合ったあっ…、あそこ、空いてるよ」
ちょうど来ていた電車に飛び乗った奈々は笑って安堵の溜息を漏らすと、休日の空いた電車に空いた座席を見つけて腰掛けた。

「あの?…」
「なあに?…」
奈々のまぶしいナマ足をチラチラ見ながら横に座った精志が、なんだか申し訳なさそうに声をかけると、奈々はニコニコして聞き返した。

「なんでボクは、ここにいるんでしょうか…」
奈々のペースに乗せられて一緒に電車に乗っている精志は、なぜか遠慮がちに聞いていた。

「え…、そうだよね…、えへへっ」
あ、そうか…、ムリヤリ奈々が、引っ張って来ちゃったんだ、…。
精志がここにいる必要が無い事に気付いた奈々は笑ってごまかしていた。

「そうだ、私は永倉奈々っていうの、君の名前は?」
そういえば、この子の名前も知らないや、…。
ケラケラ笑ってごまかしていた奈々は、とりあえず名前を聞いた。

「ボクは精志です…、加藤精志…」
カワイイ笑顔に見とれた精志は奈々をジット見つめたまま応えた。
「セイシ君ね、よろしくね」
ニコニコ笑う奈々は精志の手を取ると握手してブンブン振っていた。腕の動きに合わせてタプタプ揺れる胸に精志の目を釘付けになっていた。

「あ、スゴイ汗…、頑張ってくれたモンね」
あ、オジサンも、こんなに汗、かいてたな…。
精志の額に汗を見た奈々はハンカチを取り出すと拭いていた。肩に柔らかい肉のかたまりを押しつけられた精志は、緊張しながらまた股間を膨らませてさりげなく手を置いて隠した。

やだ、変な気分に…、あれ?…。
昨日、近藤にのしかかられた事を思いだした奈々はエッチな気分になってナマ太ももをすりつけたが、やっと下半身の異変に気付いた。

やだ、忘れてた、…。
急いで着替えたせいでパンティをはき忘れたことにやっと気付いた奈々は、慌ててミニスカを太ももの間に押し込むと、なんだかわからずに見ていた精志に照れた笑いを向けていた。

ろま中男劇場 3.新人銀行員奈々 (16)につづく
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