ろま中男3 作品リストろま中男劇場 目次ろま中男劇場 2.ネエちゃんとボク (21)海荷と佐藤
「リーサと、仲いいのね…」
「おわっ…、なんだよ、ネエちゃん」
リーサちゃんと別れたボクは、教室の手前の階段でネエちゃんに声をかけられて飛び上がっていた。
「別に…、今日、一緒に帰る？…」
自慢のバストを見せつけるようにセーラー服の胸を張るネエちゃんは、性格の悪そうな横目でボクを見ながら甘えてくる。
「ああ、今日はリーサちゃんと、一緒に帰るんだ」
いつものイジワルそうな仏頂面をチラ見したボクは素っ気なく応えた。
「あ、そう…、じゃあ、私は、前からつきあってくれって、言われてた田島君と帰ろっと」
意地悪さが倍増するような細い目でボクをジットリ見つめたネエちゃんは、フンと鼻息が聞こえて来そうな不機嫌さで背中を向けると、ダンダンと足音を響かせて階段を上がっていく。
「今日、帰らないかもよ」
ハデに揺れるミニスカのスソにチラチラするパンティを覗いていると、急に振り返ったネエちゃんは勢い余ってハデにパンチラしてお尻を丸出しすると、アカンベーして憎々しげな視線を向けていた。
「…」
ネエちゃん…、スッゲー、ブス､…｡
不機嫌そうな顔にボクは言ってはいけないことを頭に思い浮かべて、そのブス顔を呆れ顔で見上げながら、なんとか心の裡にしまっておくことが出来た。ネエちゃんは今度こそホントにフンと鼻を鳴らしてそっぽを向くと、タタタッと階段をのぼっていった。
ボクって、モテモテ？…｡
ネエちゃんのわかりやすいヤキモチにボクはちょっと天狗になっていた。初体験を済ませたボクは、同級生よりも大人になった気分でいた。教室に戻ってもじゃれ合う男子たちが子供に見えて、女子はボクに声をかけられるのを待っている子猫ちゃんのように感じていた。
「何、ぼおっとしてるのよ、キモッ」
ボクが妄想に浸って幸せな気分でいると突然後ろからどつかれた。振り返ると同級生の河島海荷が、チビのクセにボクを見おろすようにふんぞり返って腕を組んでいた。
「いきなりなにすんだ、このブスッ、スカートめくるぞっ」
この生意気な女とボクは幼稚園からの腐れ縁だった。海荷は小学生の頃から生意気で、頭に来たボクはスカートめくりして泣かせたことがあった。
「ふん、いつまでも小学生みたいなこと言って…、アキオはお子チャマなんだから」
ボクの脅し文句に冷笑した海荷は、バカにするようにミニスカのスソを指でつまんでチラチラさせて通り過ぎていった。
バカ海荷め、復讐してやる､…｡
ボクはどつかれたことを根に持って、最近あからさまに女らしい体つきになってきた海荷に復讐を誓った。そして運命の女神様はボクのことを熱愛してるらしく、チャンスはすぐに来た。
「先生、気分が…」
日本史の佐藤の授業がはじまると、海荷のヤツ気分が悪くなったと手を上げた。そんなひ弱なヤツじゃないはずだけど、きっとボクをどついた天罰が下ったんだ。
「あら、大丈夫？…、保健委員は誰？」
今日もフェロモン垂れ流しの教師らしくないセクシーなミニワンビからほぼムキ出しの、エロエロなガーターストッキングの太ももを組み直した佐藤は、女子のことなどどうでも良さそうな興味なさそうなハスキーな声を漏らした。
「あ、ボクです…」
保健委員は男女ひとりずついるが、女子の中村は今日休みだった。男子の保健委員のボクはバカ海荷が病気になろうとどうでも良かった。しかしこれが復讐のチャンスだと気付いて、密かに悪巧みを思い描いて内心ほくそ笑んでいた。
「あら、氷川君だったの、しょうがないわね…、先生も一緒に行ってあげるから、みんな自習してて」
エロ教師佐藤は保健委員がボクだとわかると、面倒くさそうな態度をやめて海荷を保健室に連れて行こうとするボクについてきた。
「氷川君、この子、重くない？」
グッタリした海荷に肩を貸すボクに、何故かニコニコしてやたらと顔を近づけてくる佐藤ははしたないほど空いた襟元から溢れそうな胸を押しつけてくる。
「大丈夫です、先生、授業に戻ってください」
佐藤はヤケに色っぽい体つきで一部の男子生徒から絶大な人気を誇っていたが、女子からはエロババア呼ばわりされて総スカンを食っていた。ババアと言ってもまだ20代で、エステ通いするその体はピチピチというもっぱらの評判だった。
「いいのよ、遠慮しなくても…、あんまりそんなションベン臭い子触ってると、氷川君も臭くなるわよ」
エロチックなリップがネットリしたツヤを放つ厚めの唇の口角を上げてニッコリ笑う、媚び媚びのエロ教師佐藤は海荷をションベン娘扱いしていた。蒼い顔でボクに寄りかかる海荷は、言い返す元気もないようで黙っていた。
ろま中男劇場 2.ネエちゃんとボク (22)につづく
1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
- 関連記事
-
ろま中男劇場 2.ネエちゃんとボク (22)保健室で
2010/12/14
1日1クリックご協力をお願いします。