ろま中男3 作品リストろま中男劇場 目次ろま中男劇場 1.真由美 (20)脱兎
「とりあえず、あるだけ出せ」
男はズリ下げたサングラスの上からにらみを利かせながら、高校生たちをカツアゲしていた。
ひょっとして、コレが目的だったの、…。
裸体をかばうように抱きしめてしゃがみ込むハーフ顔美人は、男の浅はかな魂胆が知れたようで沸々と怒りが湧き上がってきた。小銭稼ぎのために自分が少年たちの慰み者になったかと思うと、男に対して本気の殺意が湧き上がってくる。
「あの、スイマセン…、これだけしかないんで」
男をスジモノだと思ってすっかり観念した高校生Aは、財布から漱石を数枚震える手で差し出す。
「あの、オレも…」
高校生Bも同じように数枚の漱石を手に怯えきってる。
「しけてんな…、じゃあ、学生証出せ、今週中に10万ずつ用意しろよ」
ひったくるように少年たちから金をむしり取った男は、少年たちにすごむ。
私をこんな目に遭わせておいて…、許せないっ、…。
殺すまではできないにしても男に一泡吹かせないと気が済まない心境になっていた真由美は、ミニワンピを頭から着てジャケットに手を通して身なりを整えると、男が抱えるカバンを後ろから狙う。
「なんだよ、HH高かよ、あそこのガキはスケベが多いからな」
後ろから迫る殺気に気付かない男は少年たちから学生証を巻き上げてご満悦だった。
「返してっ、そんでもって、死んでっ」
真由美は脱いだハイヒールのかかとで思いっきり男の頭を殴りつけると、バッグとついでに少年たちの学生証も取り返していた。
「あなたたちも、早く、来なさいっ」
頭を押さえてうずくまる男に、怒りにまかせて連続ヒール攻撃を喰らわせた真由美は、裸足のままトイレを駆け出していた。高校生たちは男に二三度蹴りを食らわせてから、真由美のナマ尻がチラチラするセクシーな後ろ姿を追った。
「こっちっ」
裸足のままの脚線美を大きく開いて、ガーターベルトどころか大事な部分まで見えそうな勢いで疾走する真由美は、駅前のカラオケに飛び込んだ。
「3人、早くして」
カンターにのんびり座っていた学生風の男は、迫ってくるハーフ顔美人の迫力にのけぞったが、
「はい、こちらに」
急かす真由美の気迫に受付手順をすっ飛ばして、廊下の突き当たりの部屋に案内した。
「はあっ、あんっ…、と、とりあえず、ビール3つね」
ハアハアと息を荒くして胸をタプタプと揺らす真由美は、ソファにカラダを投げ出すように座ってからノーパンだったことを思いだして慌ててヒザを揃えると、店員に注文した。
「あの…」
真由美に助けられた高校生Aは、ヒドイ事をした後ろめたさを今更に感じてドアの近くでモジモジしていた。高校生BはAの後ろの隠れて真由美の黒ストッキングの上に見えるナマ太ももを盗み見していた。
「はあっ、お腹すいちゃった、アナタ、そうね…、A男でいいわね、A男、適当に注文して、アンタはB男ね、あんた、エッチな目で見てないで、こっちきて、肩もみなさい」
そういえば、お昼食べてなかった…、お腹減るはずだわ…、この子たち、どうして、あげようかしら…、そうね、おねえさんが、教育して、あげちゃおかな、…。
男を撃退した興奮が冷めやらない真由美はマゾ奴隷から肉食系にキャラチェンジして、少年たちに命令していた。
A男はメニューをいちいち真由美に確認して、6人分くらいの料理とドリンクを注文していた。B男はジャケットを脱いだ真由美を上からノゾキ込むと、胸の谷間にニンマリしてうれしそうに肩を揉んでいた。
「来た来た、ノド、渇いてたのよね、じゃあ、乾杯しよっ」
さっきの店員がコワイモノ見たさの気持ちで、真由美を盗み見ながらビールをテーブルに置く。
「あんたたちは、床に座るのよ、わかってるでしょ」
艶めかしい女体を寝そべらせてソファを占領する真由美は、少年たちに正座するように命令する。
「はい…」
ついさきほどとはまるっきり形勢が逆転していた。少年二人は真由美のいいなりになって床に並んで正座した。
「あ、はあっ、おいしっ…、あら、見えちゃう…、まあ、いいよね、散々見られてるんだし…」
大ジョッキにごくごくと喉を鳴らした真由美は、B男がイヤらしい目で股間をノゾキ込むのに気付いたが、ケラケラ笑ってヒザも一緒に笑わせると秘部をチラチラさせていた。
「あら、飲まないの?…、そっか、ボクたちはジュースがよかったのね…、いいわよ、さっきのお兄さんに、じゅーちゅ、くだたい、って電話しても」
すっかりハイになってはしゃぎまくっていた。B男はジュースを頼みたかったようだが、不機嫌そうな表情を見せたA男がジョッキを傾けてゴクゴク飲み出すと、つきあってジョッキのフチを舐めていた。
「あなたたち、さっきはずいぶんなこと、してくれたわね…、タダで済まないのは、わかってるでしょうね…」
カラになったジョッキをテーブルに置いた真由美は、キレイな脚線美を見ろと言わんばかりにもったいをつけて足を組むと、妖しい目つきでねめつけるように正座する少年たちを見おろしていた。
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