ろま中男3 作品リスト真央 目次真央 (56)契約指輪
「ついたよ、こっち」
最上階の階数表示と同時にドアが開く。キスにウットリして抱きつく真央の柔らかい女体を引きはがし、意味ありげに笑う沢村が目配せする。
「ああんっ、はあっ…、まってえ」
いいところで中断された真央はちょっと不満そうだったが、お楽しみは部屋に行ってからね、と気を取り直すと沢村の腕に抱きついて甘えていた。
「ここだよ」
沢村がシンプルなドアを開けて真央に入るように促す。最上階のスウィートは上品なまばゆさで真央をまたまたウットリさせる。
「うふっ、してあげる」
ドアの閉まる音と同時に振り返った真央は、沢村の股間の前でヒザ立ちするとふくらんだファスナーをゆっくりおろした。
「これも、黒光りしてるね」
屹立するそれを引き出した真央は、妖しい笑みを浮かべて見上げる。
「言うね…、外では妖精でも、ベッドルームでは娼婦だね…、やっぱりジュリア・ロバーツかな」
下半身の一部を自慢気にさらす沢村は、ブロンドのウィッグをかぶった『プリティ・ウーマン』の街角の立ちんぼを頭に浮かべていた。
「うふふっ、ブロージョブなら50ドル、泊まりなら200ドルよ」
黒光りするそれを軽く指先ではじいた真央は、妖艶な美人顔にネットリした笑みを浮かべてふざけていた。
「じゃあ、泊まりで30年分ほど、買い占めさせてもらおうか」
フェロモンを垂れ流す美女に気取った笑顔を返した沢村も冗談を言い返す。
「あら、じゃあ専属契約ね…、契約指輪貰わないと」
沢村のセリフに一瞬結婚の文字が頭をよぎった真央だったが、すぐに冗談めかして笑うと左手の薬指を差し出した。
「じゃあ、はい」
ポケットに手を入れた沢村は、しなやかな指先にきらめく石のついたリングを差し込む。
「え…、これ、どうしたの?…」
キラキラとまばゆいばかりに光り輝く大きな石はとてもニセモノには見えない。こんな高価なモノをわざわざ用意した沢村の真意が知りたくて、真顔になった真央は気取った笑みを見つめていた。
「真央ちゃんの欲しいモノなら、なんでもあげるよ」
真央の驚きようもたいして気にならないように表情を変えない沢村は、爽やかな声で応える。
「そう…、じゃあ、サービスしてあげるわ」
沢村の本心がわからず心が大きく揺れた真央だったが、すぐに気を取り直すと娼婦になりきって、そそり立つ黒光りするモノにイヤらしく舌を絡めはじめた。
「あ、はあっ、気持ちいいよ」
先端に絡むネットリした感触に鼻息を荒くした沢村は、真央のツヤツヤした髪を優しくなでながら、美しく磨き上げられたにわか娼婦の舌技を楽しんでいた。
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