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== 真央 ==

真央 (53)ナビシート

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真央 (53)ナビシート

「そろそろ行こうか」
真央の魅力的な女体にのめり込みそうな誘惑を振り切ってソフトなキスで切り上げた沢村は、ウットリした真央の美人顔を優しい笑顔で見つめる。

「イク?…、どこへ」
会った直後にあんなに激しく求めてきた沢村に、真央はキスの続きのエッチな期待を秘めてオンナのカラダを熱くしていたが、淡白なキスだけでおあずけを喰らって、拍子抜けな無表情で見返す。

「いいから、ちょっと待って…、コレ、着て」
続き部屋に消えた沢村は、すぐに戻ってきて一点物らしいコートドレスとハイヒールを渡す。

「…、あっち、向いてて、…」
…、これ、だけ?…、下着は?…、でも、言えない…。
薄い生地で袖がレースでシースルーになったコートドレスを受け取った真央は、手触りの良さにウットリしたが、ニコニコこちらを見る沢村に恥ずかしそうに声をかける。アウターだけでインナーがなかったが、沢村に「パンティを持ってきて」なんて言ったら、場の雰囲気がぶちこわしな気がして言えなかった。

…、気持ちいい…、やん、見えそう…、はあんっ…、おしとやかに、しないと、…。
スケスケの衣装を脱いで一糸もまとわない姿になった真央は、しぶしぶ下着無しで素肌に袖を通す。一点物の丁寧な作りはやはりウットリするような着心地で思わず顔がゆるむ。しかしミニ丈の前あきワンピースは一番下までボタンを留めても、歩くだけで大事な部分が見えそうだ。
転んだら、見え、ちゃう、…。
まだ履き慣れないハイヒールに足を通した真央は、緊張してドキドキしていた。スソばかり気にする真央は、サイズぴったりで体の線をはっきり見せるボディコンシャスなコートドレスの、大きく開いたエリから深い谷間がくっきり見えていることまで気を回す余裕がなかった。

「いいね、行こう」
真央が着替えた頃合いと見た沢村は振り返るとニコニコ笑いながら短くほめると、真央の手を取って部屋を出て行く。
「あんっ、はい…」
はあんっ…、歩くの、早い、…。
沢村に引かれてハイヒールにつんのめりそうになった真央は、乱れそうなスソを押さえて沢村の早足気味な歩きに懸命についていった。襟元からあふれそうな胸のナマ肌がゆさゆさ揺れて、固くなった胸の先端がこすれる。真央は意識してないが自然にカラダが熱くなってくる。

「乗って」
ガレージに連れて行かれた真央は、あのビルの地下駐車場で見た高級外車のナビシートを勧められた。
乗って、いいんだ…、はあんっ、気持ち、いい、…。
地下駐車場では乗せてもらえずに悔しい思いをしたが、やっと乗せてもらえてちょっとうれしかった真央は、本皮シートのしなやかな冷たい感触で太ももの素肌を冷やされてゾクゾクする。

「チョット待ってね」
スタートスイッチを入れた沢村はアイドリングのつもりか、しばらく車を出さずに待っていた。心臓のドキドキと不調和な静かなエンジンの振動がカラダに伝わってきて、真央はカラダの奥の気持ちを煽られる気がして、落ちつきなく視線を泳がせる。
すごい、何台あるの?…。
広いガレージにはコレと同じか、もっと高そうな高級車が何台もおかれている。すべて沢村の持ち物とは思えないが、彼が王子様であることは間違いなさそうだ。

「お待たせ、あ、ゴメン…」
「…、いえ…」
エンジンがあったまったようで、ガレージのシャッターをリモコンで開けてシフトレバーに手を伸ばした沢村は、わざとかわからないが指先でナマ太ももに触れた。なんでもなかったようにシフトチェンジして車を出した沢村を、可憐な乙女のつぶやきを漏らして横目で見る真央は、ドキドキしすぎてエリ元から溢れそうな胸元を無意識に押さえていた。

真央 (54)につづく
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