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== 真央 ==

真央 (21)欲望電車

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真央 (21)欲望電車

女体の芯に燃え残った欲情の炎に焼かれて息を荒くした真央はやっと駅に着いた。ちょうどラッシュ時間で周りはリーマンばかりだ。人波に小突かれ押されながら自分のアパート方面のホームに向かった。

真央がこの時間帯の電車に乗ることはほとんどない。地方出身者の真央は大学入学後に電車通学をするようになったが、これまで電車で痴漢に遭ったことはない。しかし沢村によって女体の悦びを目覚めさせられた女体には、満員電車の窮屈な車内で濃縮された邪悪な欲望の犠牲となる運命が待っていた。

発情して頭にピンクのモヤがかかった真央は、イブニングドレス風の自分のミニワンピ姿が場違いなのに気付いてなかった。それよりも通勤という目的に突進する企業戦士たちによって何度も邪険に押しのけられ、刺激された女体のあちこちでメスの欲情の火花が散るのを苦々しく悩ましげに耐えていた。

朝の混んだホームは真面目なリーマンに混じって淫らな欲望を秘めた痴漢たちを含んでいた。くすんだ色のスーツの中に鮮やかな赤いワンピ姿で体の線をあらわにした真央は、彼らの格好の標的になった。

カラスの群れに紛れ込んだカナリヤのような真央を見つけて、痴漢常習者の太一が彼女に接近していく。嫌がる女性のカラダを弄ぶ淫らな妄想にまみれた太一は、ホームを徘徊して痴漢しやすそうな女性を物色していたが、ぼんやりした真央はうってつけだった。

間もなく乗客で混雑した電車がホームに到着し、真央は乗降するリーマンの群れに揉まれながら、車内に押し込まれる。真央の後ろに密着した太一は柔らかい女体を押し込みながら、混乱に乗じてミニワンピのスソをまくり上げると、ツルツルしたパンティの上から両手をおしりに当てて、柔らかい弾力を手のひらで楽しむ。

痴漢!?…。
真央はおしりに食い込む指ですぐ太一の存在に気が付いた。振り向いて太一に責めるような視線を向けたが、太一は知らん顔をしている。

痴漢慣れした太一の行動は早かった。真央の視線にひるむどころか、ワンピに手を侵入させるとすぐに胸まで到達していた。真央に後ろから抱きついた太一はブラの胸に到達した手で乳房を包み込むようにして揉み砕く。ワンピがまくれ上がってお腹から下が丸出しにされている。

いや、やめてえっ、、…。
真央はワンピの胸がもぞもぞ動くのを隠すために両手で胸を隠していたが、胸から下をさらけ出したワンピを下げようとしても太一の腕の持ち上げられて、どうしようもない。

「あ、ああっ」
あ、やっ、あ、あんっ、そこ、ああっ…。
幸か不幸か自分より大きな男たちが押し合いへし合いする車内でカラダが密着しているので、胸から下を見られるコトはないが、素肌のお腹から下にカバンや誰かの手が当たる刺激が、女体の奥で燃え残った淫靡な炎をまた燃え上がらせる。切なげな吐息が緩んだセクシーな口元から漏れる。

攻撃の手を緩めない太一はパンティをズリ下ろすと、おしりを丸出しにする。太ももの付け根で止まったパンティは、なすすべのない真央を電車の中でほぼ丸裸にしてしまう。

「あ、はあっ、ああっ」
あ、やっ、いやっ、あ…、誰?…、やめて…、いや、いやっ、ああっ、…。
真央はズリ下ろされたパンティを戻そうとしたが、太一の乳房をもてあそぶ手と股間に侵入した手以外に、何本ものゴツイ手が火照った体を這い回っていて、パンティまで手が届かない。

発情した真央の垂れ流すメスのフェロモンにしびれて陶酔した周りにいた中年男たちが、にわか痴漢に変貌して、切なげにもだえる真央のムキ出しの素肌をねぶるようにまさぐりその感触を楽しんでいた。

「ああっ、はあっ」
やめてえ…、ああっ、だめえ、あっ、ああっ、やっ、やだあ、…。
にわか痴漢集団に囲まれた真央は、欲望にまみれた手で胸から下をまんべんなく刺激されて、抵抗しようとする理性とは逆に快感の頂上に向かっていく。体中を這い回り蠢く指という淫獣にメスの発情を煽られた淫らな欲情が、逃げようとする気持ちを押さえ込んで、肉欲に狂った男たちに火照った体を任せていた。

真央 (22)につづく
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