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== 紗羅 ==

綺羅 (85)ビザール

ろま中男3 作品リスト
綺羅 目次

綺羅 (85)ビザール

「男の興奮した鼻息が…、はあっ、菜々子の耳の中に響いて…」
朗読内容を再現するように智貴の荒い吐息がキッチンに響く。智貴の野獣のような視線が食い込むネットリ濡れてトロトロに火照ったあそこに、結子の昂ぶった意識が集中して女体を熱く欲情させていた。

「ああんっ、カラダが熱くて、はあっ、熱病のように頭がぼんやりした菜々子は…」
結子は甘い吐息を混じりに朗読を続けてメスの性根を昂ぶらせていた。肉感的な体に沸騰した淫乱な血が駆け巡っていた。

「せんせい…」
吐息混じりのかすれたか細い声がした。開いた足からかすかに見せる局部から目線を上げた智貴は、ギリシア彫刻のように美しいが無表情な顔の半開きで潤んだ目が、じっとこちらを見つめるのに息を飲んだ。
「わたし、感動、しました…、せんせい、はあっ、すばらしいです」
智貴の視線を意識してニッコリ笑った結子は開きかけた足を閉じると、しっとりしたナマ太ももの肌をかすかにすりあわせていた。ネットリ濡れた花びらを太ももの動きで自ら刺激する結子は、艶めかしい吐息混じりに官能小説を賞賛していた。

「あ…、いやっ、駄文ですよ…、お恥ずかしい」
柔らかくなった表情の美しさに見とれた智貴だったが、中断された誘惑に未練を感じながら、照れ笑いを浮かべて応えた。
「駄文だなんて、ご謙遜を…、先生の作品に、モデルはいらっしゃるんですか?」
口角を上げてかすかに朱を浮かべた頬で笑う結子の、探るような目が見つめていた。

「いやっ、それは、企業秘密というか…」
女性の痴態を妄想してばかりいる自分を見透かされたような気がして、智貴はごまかして笑っていた。
「先生ったら、プレイボーイ、ですのね…」
智貴の女性遍歴を邪推した結子が、下半身の艶めかしい動きが伝播したようにカラダ全体を揺らして、ノーブラの胸をプルプル震わせていた。

「いや、そんな事は…、紗羅のヤツ、遅いな」
過去の女性体験が頭に浮かんで面映ゆい智貴は話をそらしていた。
「…、そうですね、何してるか、見に行きましょうか、紗羅ちゃんのお部屋は、2階?」
はぐらかされた気がしてちょっと不機嫌になった結子は、無表情に立ち上がると智貴を誘うように目線を送るとキッチンを出て行った。

…、お○んこ、丸見えだ、…。
階段を先に行く結子の下半身を見つめる智貴は、太ももが上下する付け根にぬめり気で妖しいテカリを放つ花園をのぞき見ていた。官能小説のもったい付けた文体を考える作家とは思えない、直截的な感想を浮かべる智貴の荒い吐息を意識する結子は、あそこをキュッと締めつけてあふれた汁気で太ももの内側を濡らしていた。

「いませんね…」
陽炎のようにフェロモンが立ち上る火照った女体の後ろから紗羅の部屋をノゾキ込んだ智貴が、気の抜けたような声を漏らした。
「あら…、紗羅ちゃん、こんなの、着るんですね」
ベッドの横にあった紙袋からエナメルのチューブトップをめざとく見つけた結子が、カラダを艶めかしくよじって淫靡な笑いを向けていた。しゃがんで張り詰めた尻肌を見ていた智貴は、あわてて愛想笑いを浮かべた。

「これなら、着られるかしら…」
さらに紙袋を探った結子はラバーのビザール衣装を取りだして、体に当てていた。
「はあ…」
黒いラバーで結子の肉体が引き絞られる淫らな姿の妄想で頭がいっぱいになった智貴は、適当に相づちを打ったが、ふくらんだ股間を隠すのをすっかり忘れていた。

「ちょっと、後ろ、向いててくださいね…」
官能小説家の盛り上がった下半身を盗み見て淫靡な笑いを浮かべた結子は、背中を向けるとなんのてらいも見せずにニットワンピを脱ぎ去った。ゴクンとツバを飲んだ智貴はそうするのが当たり前のように、スウェットの下を脱いで下半身裸になった。
「ああんっ…、背中、上げてくれます?…」
ゴム製のワンピースに肉体を押し込んだ結子は、背中に手を回してファスナーを上げようとしたが、サイズがきつくて上がらなかった。

「こういうのは…、コツがあるんですよ」
そそり立つ息子を丸出しにした情けない姿の智貴は、除虫灯に誘われる羽虫のように、結子のフェロモンに誘われて背後に立っていた。

「ああっ、詳しいンですね…、はあっ、お任せします」
荒い鼻息で背中のナマ肌を刺激された結子が切なげなこもった声を漏らして、智貴のむき出しの下半身に、汗がにじんではりつくようなお尻のナマ肌を押しつけていた。

綺羅 (86) につづく
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