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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (134) エスケープ

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女子校生由貴 (134) エスケープ

「…、ゴメン、笑わないから、ねっ」
なんとか笑いを飲み込んだ優が申し訳なさそうに真っ赤にうつむく由貴に声をかけたが、ゆでダコ由貴は黙ってしまった。

「…、でも、いいなあ、あんなのでも、彼氏がいるなんて」
貝のように口を閉ざす由貴に、ため息をついた優が投げやりにつぶやくと
「あんなの、…」
由貴が表情を固くして優を見つめた。ご主人様は素晴らしい人です、と言いそうだったがなんとか押さえた。

「…あ、ごめん、…、そんなつもりじゃ…、ホント、許して」
由貴の厳しい表情に、また失言をしてしまったと焦った優は腕にすがりついて言い訳していた。猫がじゃれつくような優に、不思議な魅力を感じて反発する気持ちが消し飛んでいた。
「いいよ、見た目、ぱっとしないのは、本当だし…」
見た目なんて由貴にとってどうでもイイコトだったので、申し訳なさそうに恐縮する優を気遣って、最愛のご主人様にちょっと後ろめたかったがけなしていた。

「…そうか、きっと由貴ちゃんには、優しいんだね」
機嫌を直してくれた由貴に、優がうらやましそうにつぶやいた。
「…、うん」
由貴がはにかみながらうなずくと
「もうっ、この幸せ者っ」
優が笑いながら手のひらでツッコンだ。由貴の背中が大きな音を立ててまたクラスの注目を浴びてしまった。

「…ゴメン」
顔を伏せた優が照れ笑いでささやくと
「もう…」
由貴も背中をさすりながら、苦笑して応えた。
「…、出よっか」
周りを気にしながらでは話が出来ないと思った優は、由貴をエスケープに誘った。

「えっ…」
まじめなしかも副学級委員の由貴が授業を抜け出すなんて許されないと思ったが、すでに優はこっそり教室を抜け出して由貴に手招きしていた。優のイタズラっぽい笑顔に抗しがたいモノを感じた由貴は、パンチラしそうな格好で席を離れると教室を抜け出した。
「…ねえ、由貴ちゃん、生理なの?」
隣の教室はもちろん授業中で、廊下をしゃがんで歩く優が振り返ってつぶやいた。

「…なんで?」
恥ずかしい事実を指摘されて、答えにつまっていると
「だって、昨日、先生に言ってたでしょ」
昨日、廊下でエリに呼び出されたときの会話を聞いていたらしい。
「…聞いてたの?」
エリが恥ずかしそうにつぶやくと
「由貴ちゃん、こっち」
もう階段の前まで行って、立ち上がった優が手招きしていた。

「…」
焦って優の後を追った由貴が階段の前に立つと、すでに折り返しの踊り場に駆け上がった優の、ブルーのパンティが見えた。パタパタと優の後を追った由貴は、誰も見る人はいなかったが、乱れるミニスカのスソを押さえていた。

「…気持ちいいね」
屋上まで上がった由貴に、優が楽しそうに声をかけた。まだ春先の風がナマ足を冷たくなでていったが、ほとんど雲のない晴れた日差しが暖かかった。
「こっちおいでよ」
由貴が出てきたドアのある一段高くなったところに登ろうと、優ははしごをのぼりはじめた。
「…、うん、…きゃっ」
後についた由貴は、また優の適度に肉の付いたナマ太ももの奥にブルーのパンティを見て目をそらしたが、風がミニスカをまくり上げてハイレグパンティを丸見えにされて声をあげた。

「…どうしたの?」
登り切った優が、不思議そうに見下ろしていた。
「なんでもない」
エッチな風に頬を染めた由貴ははしごを登り切って照れたように優を見た。昨日の昼休みにタダシと洋子が淫らな時間を過ごしていた場所で、由貴はすがすがしい春の空気を感じていた。

「座ろうよ、…、高いトコ、怖くないんだね」
ヘリに座って足をブラブラさせた優が誘うと由貴はその隣に座った。同じようにウキウキした感じで足をブラブラさせる由貴に、優が妖しい光を込めたまなざしを向けた。

「うん、…?」
遠くの景色を見ながら、タダシと行った遊園地の観覧車を思いだしていた由貴は、じっと見つめる優を不思議そうに見ると
「…、由貴ちゃんて、カワイイね」
由貴のミニスカからのぞくナマ足に手を置いた優は、妖しい雰囲気を漂わせた笑顔でかすかに突きだしたカワイイ唇を由貴の顔に近づけていた。

女子校生由貴 (135) につづく
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