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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (266)父娘の幸せな時間

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女子校生由貴 目次

女子校生由貴 (266)父娘の幸せな時間

「お父さんの自転車、乗るなんて、由貴が幼稚園の時、以来だよね」
自転車をこぐ浩太朗の大きな背中にしがみついた由貴は、火照った頬をひんやりなでる冷たい朝の風を心地よく感じながら、楽しそうに話しかけていた。

「そうか…、そんなになるか…」
まだ小さな由貴を自転車に乗せた頃の記憶をたぐる浩太朗は、10年ぶりに乗せる娘の重さに、
「由貴も、大きくなったなあ」
つい感慨深げな声を漏らしていた。
「やだあっ、お父さん…、由貴が太ったって言いたいのおっ」
楽しそうに笑う由貴が浩太朗の背中をバチンと叩いた。
「由貴…、デブなんて言ってないだろ」
口では文句を言っているが、カワイイ娘の楽しそうな声を背中で聞いて浩太朗は上機嫌だった。

「あ…、ゴメン、痛かった…」
思ったより大きな音がしてビックリした由貴は、調子に乗りすぎたのを反省して大きな背中をナデナデしていた。
「痛くないぞ…、お父さん、まだまだ強いからな…、由貴のパンチなんて、蚊が刺したほどにも感じないぞ」
背中に当てられた手よりお腹に回した娘の手の温かさに、浩太朗は知らずに顔をゆるめていた。
「お父さん、頼もしいっ」
浩太朗のうれしそうに声に由貴も楽しそうに応えて大きな背中に抱きついていた。セーラー服の大きめの胸が押しつけられて背中に密着していた。

「そうか…、由貴は、お父さんが、ずっと守ってやるからな」
ホントに、大きくなった、…。
成長した娘の体を背中に感じた浩太朗は、差し出した指を生まれたばかりの由貴が小さな手でギュッと握った時の感動を思いだしていた。
「うんっ、お父さん、頼りにしてるよ」
自転車の荷台でミニスカから伸びたナマ太ももを揃えて女座りした由貴は、うれしそうな笑顔を父の背中にスリスリしていた。
「おおっ、しっかりつかまってろよ…」
成長した娘との朝の短いデートに上機嫌で、気合いの入った浩太朗は勢いよく自転車をこぎ始めた。
「きゃあっ、お父さんっ、もっとおっ、もっと、早くうっ…」
由貴のミニサイクルいわゆるママチャリではそれほどスピードは出なかったが、楽しそうな浩太朗に由貴もはしゃいで黄色い声を上げてはやし立てていた。おかげで二人乗りにもかかわらずいつもより早く由貴は駅に着いた。

「お父さん、ココでイイよ…、自転車、置いてくるから、待ってて」
駅のロータリーで声をかけられて自転車を止めた浩太朗は、
いつのまにか…、もう、由貴は大人、に…。
駐輪場に自転車をこぐ由貴の背中が小さくなるのを見ながら、チラチラする太ももから漂う健康な色気に浩太朗は娘の成長を感じて一抹のさびしさを感じた。
…、もっと、ゆっくり走れば、よかった、…。
由貴の姿が見えなくなってばんやりした孤独感に襲われた浩太朗は、由貴と二人きりの時間をもっと楽しめばよかったと、浮かれた自分を後悔した。

「お父さん、行こうっ」
ご主人様、待ってるよね、…。
ぼんやり棒立ちした浩太朗の寂しさなど知らない由貴は、ミニスカのスソを揺らしてパタパタと駆け寄った。早くタダシに逢いたい由貴は浩太朗の手を取って元気に階段を駆け上がった。
「おい、おっ…」
…、えっ、おいっ…、由貴…、やっぱり、まだ、子供、なんだな、…。
元気な娘に苦笑して後を追った浩太朗は、天然美少女恒例のパンチラを目の当たりにしてあわてて目をそらした。しかしパンチラしたのも気付かずに元気に駆ける娘の、子供な面を見て安心もしていた。

「ごしゅ…、タダシ君、おはよっ、あ…、エリ先生、おはようございます」
いつもの、ご主人様だあっ、…、あ、エリ先生…、わざわざ電車降りて、待ってたんだ、…。
改札を抜けた由貴は急いでホームに出るとタダシの姿を見つけてうれしそうに駆け寄った。タダシのすぐ前まで来てやっとエリの存在に気付いた由貴は、大げさに頭を下げてまたパンチラしていた。
「おお…」
「おはよう、由貴ちゃん」
ぞんざいに応えるタダシと対照的に、朝から元気に由貴にエリも楽しそうに応えた。

「由貴、まてよ…、あ…、ああっ、せんせい、おはよう、ございます」
由貴、そんなにあの少年に…、え…、せんせい…、今日はまた、…。
元気に駆け出した娘に追いついた浩太朗は、昨日のガーリーファッションとは違って、若い娘らしい色気を漂わせるエリのファッションにつかのま見とれていたが、ハッとしてドキマギしながらあわてて挨拶した。
「お父さん…、また目が、ヤラシイ…」
エリのキャバ嬢にも見える小悪魔ageha系のスーツ姿に見とれた浩太朗に、めざとく気付いた由貴がツッコんでいた。

「おはようございます…、由貴ちゃんのお父さん…」
さすがのタダシも浩太朗の前ではエリのカラダをまさぐるのをやめていたが、浩太朗の視線に女体の火照りを煽られたエリは、由貴の声が聞こえない振りをして色っぽく笑うとプリーツスカートに手を重ねて丁寧にお辞儀した。
「…、あ、ごほん…、タダシ君だっけ、おはよう」
由貴にスケベオヤジぶりをツッコまれて今更という気がしていたが、咳払いして威儀を正した浩太朗はタダシに威厳のこもった声をかけた。

「おはようございます…」
スケベオヤジ…、楽しませてやるぞ、…。
無表情に頭を下げたタダシだったが、心の内でエリの父親に淫らなピンク接待をするたくらみを巡らせていた。

女子校生由貴(267) につづく
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