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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (264)エリの逆襲

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女子校生由貴 (264)エリの逆襲

「私、先に行くね…、バスルーム、自由に使っていいから…、でも、遅れちゃだめよ…、カギは、ポストに入れておいてね」
軽めに朝食を済ませたエリは、まだご飯を食べている二人にニッコリ笑うとガーターキャミに合わせたワインレッドのヒールを履いて出て行った。

「タダシに…、逢いたい、から…」
静かに閉まったドアを見ていた優がなかば呆れたようにつぶやくと
「ええっ…、由里子もイクウッ」
ホッペにごはん粒を付けた由里子が癇癪を起こした。
「お風呂、入ってないのに?…」
一人で騒ぎ出した由里子のぼさぼさの髪を優は横目で見ていた。昨日お風呂に入ってない優は、とてもこのまま学校に行く気にはならなかった。

「あ…、そうか…、飲み過ぎたっ」
乱れた髪をなでつけた由里子は、調子に乗ってウィスキーを何杯も飲んだことを後悔していた。
「…、憶えてるんだろ」
優は三角にした目でニンマリ笑って由里子を見た。
「ええ?、由里子、なあんにも、おぼえてなあ?い」
由里子は優のツッコミを期待して、わざとらしくボケていた。
「ウソつけっ」
「いっ、ったあ?い…、優ちゃん、ひっどお?い」
期待通りのツッコミではたかれた頭に指を広げた手を当てた由里子は、甘えたアニメ声で大げさに痛がっていたが、優を横目に見て笑っていた。

「早く食べて、お風呂、入ろ…」
おどける由里子を見て優も笑うとごはんを食べ始めた。
「…、襲わないで、ね…」
モギュモギュとごはんを食べるメガネッ娘美少女の由里子は、一緒にお風呂に入る想像を浮かべてイヤらしい笑顔で優を見ていた。
「襲うかっ、…」
間髪入れずにツッコンだ優だったが、セーラー服を脱ぎ散らかしてブラ一枚しか付けてない由里子の早熟な女体に、つかの間見とれてしまった。
「…、やだ、優ちゃん、目が、ヤラシイ…」
「うるさいっ、さっさと食えっ」
舌足らずなアニメ声のセリフを漏らしてイヤらしく笑う由里子から目をそらした優は、カチャカチャと音を鳴らして朝食をかき込んでいた。

…、うふふっ、ご主人様、待っててね、…。
小悪魔ageha系にも見える落ち着いた色のスーツをまとったエリは、少女のように心を弾ませてウキウキしていた。二駅先で待っているはずのタダシを思い浮かべて、知らずにカワイイ笑顔を浮かべていた。カツカツと乾いたヒールの音も心なしか軽やかなリズムを刻んでいるようだった。
ご主人様、気に入ってくれるかしら、…。
エリは「エッチなカッコウ」をタダシが見たいからだとばかり思い込んで、つゆほども疑っていなかった。

駅に着いたエリは浮かれた気分で電車が来るのを待っていた。しかし浮きたった気分は善人そうな変質者の姿が視界に入ってきて凍りついた。
「…、偶然だね、アンタのおかげでいつもの電車に乗れなくなって、早い時間に変えたんだけど…、やっぱ、オレたち、運命なんじゃね」
エリを見つけて近づいてきた大野は、善人顔にイヤミっぽい笑いを浮かべてプリーツスカートが描く柔らかい曲線をなでていた。
やだあっ、なんでえ、…。
幸せな気分から一気に突き落とされたエリは、お尻をまさぐる手をはねのけるコトもできずに怖くて震えていた。

「お…、来た、楽しもうぜ」
やってきた電車を見た大野は抵抗しない魅惑的な女体を抱えるようにして、胸まで手を伸ばしてきた。
「やめて…」
さすがに胸に伸びた手には抵抗したエリだったが、
電車に乗ったら、もうこっちのモンだ、…。
大野はイヤらしい妄想と一緒に股間をふくらませていた。

エリ、しっかりして…、ご主人様が、待ってるのよ、…。
「いやっ」
お尻を押されて電車に押し込まれたエリはイヤらしい視線を送ってくる善人顔に怯えながら、なけなしの勇気を振り絞ると思いっきり体当たりした。
「おっ、バカ、なにするっ…」
油断していた大野はあっさりはじかれてホームに倒れた。

「や、なに、変態、痴漢っ」
「やだ、パンツ、見てるよ、コイツ…」
「痴漢だよ、気持ちワリッ…」
入れ替わりに降りていた女子高生たちのミニスカをノゾキ込む形になった大野は、悲鳴を上げた少女たちの数本のナマ足でボコボコに足蹴にされた。駆けつけた駅員に駅長室に連れて行かれた大野は、口裏を合わせた女子高生たちの証言で痴漢現行犯として警察に突き出された。

あ…、助かった、の?…。
数人の女子高生に容赦なしに蹴りまくられてタコ殴りにされる大野の泣き出しそうな善人顔を、エリがあっけにとられて見ていると、ドアが閉まって電車は動き出した。
はあ…、エリ、ご主人様のために、操を守りました、…。
ドキドキと高鳴る胸にため息をついたエリは大げさなセリフを口の中でつぶやくと、タダシを思い浮かべてエッチな衣装をまとった女体を火照らせて、再び幸せな気分に浸っていた。

そのころタダシは望遠鏡の接眼レンズに目を当てて、由貴の着替えを覗いていた。

女子校生由貴(265) につづく
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