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女子校生由貴 (261)父と一緒の夕飯

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女子校生由貴 (261)父と一緒の夕飯

「ずいぶん、着替えに時間かかったわね…」
やっと降りてきた由貴に、八重子は高校に入ってからすっかり帰りが遅くなった娘に不機嫌そうに声をかけた。

「ただいま…」
八重子の機嫌が悪そうなので恐縮して由貴が食卓につくと、タイミング良く浩太朗が帰ってきた。
「あ、お父さん帰ってきたよ」
助かった…、お父さん、ありがと、…。
小言が始まると思って緊張していた由貴は、浩太朗の声に助けられた気がしてはにかんだように笑った。
「…、お帰りなさい」
出端をくじかれて納得いかないような顔で由貴をチラ見した八重子は玄関で浩太朗を迎えた。八重子は背広やカバンを受け取りながら何か話していた。

「お…、由貴もごはんか、一緒に食べるか」
ネクタイをゆるめて台所に入ってきた浩太朗は食卓に座る由貴を見て、久しぶりに娘と一緒に晩ご飯が食べられるのがうれしそうだった。
「うん、お父さんと晩ご飯、久しぶりだね」
そういえば、お父さんと晩ご飯なんて、すっごい、久しぶり、…。
八重子の小言を聞かなくて済んだ由貴はうれしそうな浩太朗に感謝する意味も込めて、カワイイ笑顔で迎えた。
「それで、いつ来るの…」
背広をハンガーに掛けて戻ってきた八重子は由貴のごはんをよそいながら、聞いた。

「来るって?…」
お茶碗を受け取った由貴は八重子の言葉の意味がわからずに聞き返した。
「あ…、その、お友達、タダシ君…、て言うんだっけ」
御御御付けをよそう八重子は由貴を見ないで応えた。
「あ…、お父さん」
もう、お父さんたら、どうして、言っちゃうの、…。
由貴はあっさり八重子にバラした浩太朗を責めるような目を向けた。
「別にイイだろ…」
カワイイ娘のむずかしい顔にチョット後ろ暗い気がしたが、八重子の頼みで由貴をつけた浩太朗はそれを報告するのは当然だ、という顔で応えた。

「…、由貴」
それでもやはり無表情に見つめる娘に申し訳ない気がする浩太朗が心持ち視線を下げると、ロングTシャツを突っ張らせる胸の先端のポッチが目に入ってあわてて顔をそらした。
「なに?…、あ」
あの、エッチな下着、付けてたんだ、…。
父の不審な様子に思わず聞き返した由貴だったが、胸の先端が飛び出しているのに気付いてあわててカーディガンの前を合わせた。ロングTシャツの下にエッチな下着というより、SMの拘束具を装着して幼い女体を締めつけられた由貴は、そんな姿で父の前にいることを意識してドキドキしていた。

「どうしたの…、早く食べなさい」
浩太朗にお茶碗を渡した八重子は、伏せた顔を赤くする由貴に不思議そうに声をかけた。
「いや、なんだ…、まあ、良さそうな子だったよ」
またまた見てはいけない娘の姿を見てしまった気がして落ち着かない浩太朗は、もちろん娘が変態のような拘束着をしているなどとは思わずに、ただのノーブラだと思っていた。おかしな場の雰囲気を変えたくて、ヘタレだが先生を助ける勇気のある少年をほめていた。
「へ…、そう…、えへへ」
エッチな気分になりそうだった由貴は、タダシをほめられてうれしそうに笑って浩太朗を見た。
「そうなの…、お母さんも、会いたいわ」
うれしそうな由貴の顔を見て本当に彼氏ができたんだと実感した八重子は娘の相手を知りたくて、浩太朗を目のハシに見て甘えたように聞こえる声を漏らした。

「ん…、ああ」
娘の前で珍しく甘える八重子に浩太朗は曖昧に応えた。
「あ、お父さん、明日も一緒に行っていい?…」
二人の微妙な雰囲気などお構いなしの由貴はモギュモギュとごはんを食べていたが、別れ際のタダシの言葉を思いだして浩太朗にお願いした。
「あ、ああ、いいぞ」
初めてそんなことを言われた浩太朗は理由がわからなかったが、それよりも娘におねだりされたのがうれしくて即答していた。
「うれしそうね、お父さん…」
うれしそうな浩太朗に八重子は優しく笑っていた。由貴をまだ子供だと思っている八重子は通学に浩太朗が付き添うのに賛成だった。

「ごちそうさま…、お風呂、先に入ってイイ?」
一膳で食事を済ませた由貴は、もう生理は終わったと思っていたがまだ風呂に先に入るのを遠慮する気持ちがあって、浩太朗に聞いていた。
「ああ…、いいぞ、ゆっくり入ってこい」
カワイイ娘のおねだりに上機嫌の浩太朗はニコニコ笑っていた。

「あの…、由貴です」
いったん部屋に戻った由貴はケータイを寄り目で見つめると、ドキドキしながらタダシに電話した。
「ああ、なんだ、メシ食ったのか?」
SM衣装を着けて親の前に出た由貴を想像して、タダシはイヤらしく笑っていた。
「あ、はい…、それで、ご主人様に言われたように、お父さんにお願いしました」
タダシが倒錯した妄想を浮かべているなどとは思わない由貴は、タダシに報告した。
「あ…、ああ、そうか、じゃあ、いつもの電車に遅れないように来いよ」
いちいち律儀に報告する由貴に意味もなく優越感を感じたタダシは、ご主人様口調でエラそうに応えた。

「はい、わかりました…、それで、由貴…、今からお風呂入ります」
いつものタダシの声にマゾ気質を刺激された由貴は、ロングTシャツの下のナマ太ももをすりあわせながらおずおずと応えた。
「?…、だからなんだ?…、風呂場はのぞけないぞ」
いちいち風呂に入ることまで報告する由貴に、タダシは不審げに応えた。
「あの…、だから…、脱いでも、イイですか?…」
女体を締めつけるSM衣装を意識してはにかんだように顔を伏せた由貴が、ご主人様の許可を求めていた。

「はあ…、ああっ、なんだ…、いいぞ…、そんなモン着て、風呂、入る気だったのか」
タダシに命令されて着たエッチな下着を脱ぐのにもいちいち許可を求める、奴隷根性のしみついた由貴に、タダシは愉快そうに笑って冷やかしていた。
「あ…、ありがとうございます、それじゃ、お風呂入ってきますね」
ケータイから漏れる笑い混じりの声に、バカなことを聞いてしまったコトを自覚した天然美少女は照れ笑いしながらケータイを切って、カーディガンを脱いだ。

女子校生由貴(262) につづく
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