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== 大学教授美穂 ==

大学教授美穂 (69)じゃれる

ろま中男3 作品リスト
大学教授美穂 目次

大学教授美穂 (69)じゃれる

「風邪引くわよ…」
すっかり寝入った真田をそのままにして部屋着に着替えた美穂は、
寝室から毛布を持ってきて真田にかけた。

「もう、この子ったら、子供みたい…」
相変わらずいびきをかく真田に添い寝した美穂は、
母性本能を刺激されて子
供を寝かしつけるように背中に手を当てていた。

ホントに、私、結婚するのかしら?…。
赤ちゃんが出来たら、こんな顔になるのかしら、…。
イビキの吐息にくすぐられながら、
美穂はマジマジと真田の顔を見つめていた。

…、この子、いくつだっけ?…、10歳以上離れてるよね、…。
普通だったら、私のコトなんて、おばさんよね、…。
ホントに、私のこと、好きなの?…。
実は、したかっただけ、だったりして…。

「ねえ、ホントに好きなのっ」
ひとりで考えているウチにだんだん不安になってきた美穂は、
つい口に出していた。

「スキですっ、教授っ…」
寝ぼけた真田が寝言を叫ぶと、抱きついてきた。

「ひえっ…、え、寝言?…」
寝言にしてはしっかりした言葉に、
美穂はビクッと震えてマジマジと真田の寝顔を見つめた。
やっぱり寝たままでのんきにいびきをかく真田に
小さくため息をついた美穂は
「起きろっ…」
ふざけ半分で頬をつまんでムニ~と引っ張った。

「ふがっ、あ…、あれ…、教授が、いる?…」
「おはようございます、なんでいるんですか?」
頬を引っ張られたままの真田は目を覚ますと、
不思議そうに聞いていた。

「おはよう…、さっきは、ステキだったわ…」
「子種、いっぱいもらったし」
寝ぼけてるのかわざとなのか、
とぼけたことを言う真田にチョットむかついて
イジワルしたくなった美穂は、
艶っぽい表情を作って真田にカラダをすりつけていた。

「え…、あ、ああっ、そうでした」
「でもなんで教授、服、着てるんですか?」
やっとさっきまでの熱い愛の交わりを思いだした真田は、
照れたように笑ったが
美穂が部屋着を着ていることを不思議そうに聞いた。

「だって、ハダカじゃあ、風邪引くし…」
「あなた、気持ちよさそうに寝てたから」
「起きるまで、待ってられなかったし…」
素なんだかふざけてるのかよくわからない真田に、
美穂は甘えた声でシナを作って様子を見ていた。

「え、あ、床だっ…、ボク、寝てましたか?」
今までベッドに寝ているつもりだった真田は、
床に手の平を付けて冷たい感触にやっと正気に戻ったように驚いていた。

「そうよ、床…、私を押し倒して、後ろから乱暴に…、ううっ」
まだとぼけたことを言う真田に、美穂はウソ泣きして顔を伏せた。

「ええっ、ボク、そんなコトしたんですか?…」
実は床の冷たさで正気に戻った時点で、
自分のしたことをすべて思いだした真田だったが、
いまさら言い出せないので、ココはシラを切り通すことにした。

「ううっ、ひどい…、あなたが、あんなひどいことするなんて、思わなかったわ」
真田の思惑に気付かない美穂は、
まだ泣きマネを続けていた。

「すいません…、ゆるしてください…」
「そうだ、責任を取ります、結婚シテください」
美穂の泣きマネはバレバレだったので、
真田はとりあえず調子を合わせていたが、
やはりガマン出来なくてふざけていた。

「ホント、結婚してくれるの?…、うれしいわ」
「わたし、独身のまま、しわくちゃのおばあちゃんになると思ってたから…」
「でも、ホントにいいの?…、私きっと、しわくちゃババア、になるわよ」
真田の声に笑いが混じっているのを聞いた美穂は、
顔を上げるとわざとらしく笑って真田を見つめて、
真田に言われた「しわくちゃのおばあちゃん」を2度繰り返した。
二度目はわざとババアと言い換えてニヤっと笑った。

「美穂さんは、きっとカワイイおばあちゃんに、なりますよ」
ふざけてじゃれてくる美穂に、
真田は楽しそうに笑って、
あのときのセリフを口にしていた。

教授ではなく名前で呼ばれて
美穂は少女のようなうれしそうな笑顔になると、
真田に甘えて抱きついていた。

大学教授美穂 (70) につづく
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