ろま中男3 作品リストH2(ハル子とヒロ) 目次H2(ハル子とヒロ) (24)ヒロとヒロ
「…お迎えって、何だよ」
急に化粧をして服を着始めたハル子に突き放された気がして、ヒロがすねていると
「ゴメン、…時間無いから、適当に時間ツブしてて…」
ハル子は慌ただしく出掛けてしまった。
「…なんだよ、バカハル子っ」
他人の家でひとりぼっちになって孤独感に襲われたヒロは一人言を言って悪態をついたが、ため息をつくと裸なのが急に恥ずかしくなって、階下に下りると脱ぎ散らかした服を着た。
「…結構、だらしないな…」
急いでいたせいか片付けるのを忘れた使用済みのパンティをつまみ上げたヒロは、初めてアナルでした体験を思い出して股間を熱くすると、初アナル記念のつもりで使用済みパンティをポケットにねじ込んだ。
「ミッキーマウスッ…」
床に転がったブラをつまみ上げたヒロはニンマリすると、頭に巻いてお約束のボケをカマした。
「にゃんっ…、のほうがいいか」
にわかピン芸人ヒロはお笑いの腕を磨くのに余念がなかったが、
…やめたほうが、いいぞ、…。
天のお告げに納得して素直に従うとそれもポケットにねじ込んだ。セーターとスカートはたたんでおいた。
「…バカハル子、早く帰ってこいっ」
やることもなく冷めた紅茶を舐めながら、ヒマをもてあましたヒロが叫ぶと
「バカハル子…、ただいま戻りました」
ハル子が無表情に見下ろしていた。ハル子はヒロのビックリした顔を見て楽しそうに笑った。
「ハル子さん、早かったね」
急に現れたハル子に、ヒロはドキマギしながら愛想笑いを浮かべていた。
「ママ…、このオジサン、だれ?」
ハル子の後ろに隠れていた男の子が、おそるおそる顔をのぞかせた。
「ママのお友達よ、ヒロ君、仲良くしあげてね」
ハル子がニコニコして子供に話しかけた。
オジサン?…、ヒロ君?…。
ヒロが事情を飲み込めないでいると
「…お着替え、しましょうね」
奥に連れて行って子供の園児服を着替えさせると、すぐに戻ってきた。子供はひとりで遊んでいた。
「お昼ご飯、食べてくでしょ」
ハル子はキッチンに立って、昼食の準備を始めた。
「ヒロ君、て?」
自分のコトじゃないよなと思って、ハル子の背中にヒロが聞くと
「あの子の名前よ…、ヒロって付けたの…、彼は子供に興味ないから、ヒロの名前もらっちゃった…、カワイイでしょ」
振り返ったハル子が照れ笑いしながら、ヒロを見ていた。
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