2ntブログ

== H2(ハル子とヒロ) ==

H2(ハル子とヒロ) (11)明るいハル子

ろま中男3 作品リスト
H2(ハル子とヒロ) 目次

H2(ハル子とヒロ) (11)明るいハル子

「…やっぱり、ヒロ君だ」
ハル子がベランダから姿を消しても、身動きできずにヒロがその場に立ち尽くしていると、サンダルを引っかけて家から出てきたハル子が声をかけた。

恥ずかしそうにヒロの足下に落ちたパンティを拾い上げて後ろ手に隠すと、
「…大きくなったね」
まだ呆然としているヒロにカワイイ笑顔を向けた。

「…、あれから、どんだけオレが探したかっ」
やっと口を開いたヒロが声を荒げると
「あっ、声が大きいよ、…そうだ、お茶でも飲む?…、おいでよ」
ヒロの口を押さえたハル子が抱きつくように柔らかい女体を押しつけてきた。

5年ぶりの柔らかい感触にヒロがウットリしていると、ハル子はさっさと家に戻っていった。以前より女の艶が増したくびれから腰に駆けての曲線に、カワイイお尻がプリプリゆれていた。

「?…、ねえ、来ないの?」
振り返ったハル子の笑顔にヒロは誘われるようについていった。

「…そうか、5年ぶりだよね…、ヒロ君は、今、大学生?…、そうかヒロ君なんてもう失礼ね…、立派な男の人になってるんだから、ヒロさん、て呼ばなきゃ」
キッチンで紅茶を入れるハル子の明るい声を、ヒロは黙って聞いていた。

「どうぞ…、お砂糖入れる?…、元気そうだね」
レモンを差したティーカップをヒロの前に置いたハル子は、向かい合って座るとヒジをついた手にアゴを乗せてニコニコ笑っていた。大きく開いた胸元からふくらみがあふれそうになって谷間が下の方までくっきりと見えていた。

なんだよ、どんなにオレがハル子さんのこと想って悩んだかも、知らないで…。

ヒロが黙って不機嫌そうにしていると、
「…なんだか渋くなっちゃたね、あのときはカワイイ男の子だったのに…、でも立派になってくれて、わたし、うれしいわ…」
本当にうれしそうな笑顔でハル子が見つめていた。

「ぜんぜん、立派じゃないよ、オレ浪人なんだ、それも二浪だよ…」
ハル子の笑顔がまぶしくて目線を下に向けたヒロが、吐き捨てるようにつぶやいた。

「…、そう…、でも来年は合格するよ、ガンバッテね」
ハル子は笑顔を少し曇らせたが、すぐに明るい笑顔に戻って励ますように優しく言った。優しい声を遠くに聞いたヒロは、ティーカップから立ち上る温かそうな湯気の向こうに、ハル子のはじけそうな胸のナマ肌を見つめて、どす黒い劣情を昂ぶらせていた。

H2(ハル子とヒロ) (12) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 20:20:31 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/1160-55b410c2
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next