ろま中男3 作品リストH2(ハル子とヒロ) 目次H2(ハル子とヒロ) (6)蜜月の時
「…、あっ、ハル子さん、巡回の途中でしょ、大丈夫?」
嗚咽の治まったヒロは、急に心配そうな顔をしてハル子を見つめた。
「あっ、そうだっ、行かなきゃ…、主任さんに、怒られちゃう…、じゃあ、ぐっすり寝て、早く良くなってくださいね」
ヒロの言葉に慌ててベッドから起き上がったハル子は、ヒロの愛の名残を股間に残したままパンティとパンストを引き上げて身繕いすると、ヒロに可愛い笑顔を見せて出て行った。
急いで巡回を済ませたハル子を、やはりナーステーションでおかんむりの主任が待っていたが、お腹の調子が悪くなったと言ってごまかした。そしてお小言を言い足りなそうな主任に、お腹の薬を探しに行くといって、薬剤に行くと緊急避妊薬を持ち出してトイレに向かった。
結婚するとしても、今は産めないモンね、…。
ヒロの気持ちはうれしかったし、ホントに結婚する気だったハル子だったが、まだヒロが中学生の今は赤ん坊を産むことはできない。ヒロの純粋な気持ちにすこし申し訳ない気がしたが、制吐剤と一緒に緊急避妊薬を飲み下して、パンティを履き替えた。
それからも、ハル子は夜勤や勤務明けにヒロの病室に忍び込んで愛し合った。昼間勤務でも個室なのをイイコトにヒロはハル子を求めたが、ハル子は体に触らせるだけでそれ以上は拒否した。
しかしヒロに体中をまさぐられて女体を熱くしたハル子は、ヒロから解放されて病室を出ると毎回トイレに直行して、濡れたパンティを履き替えなければならなかった。
ハル子の献身的な看護もあって若いヒロのケガは、みるみる回復してすぐにリハビリに入った。リハビリはハル子の業務外だったができるだけ協力した。そしてとうとうヒロは主治医から退院の許可をもらった。
「…起きてる?…、来ちゃった」
消灯後の巡回がすんだあと、ハル子がヒロの病室に顔を出した。
「ハル子さん…」
ハル子の声に起き上がったヒロは、ハル子が抱きつくときつく抱きしめてキスした。
ああっ、すてき…、ヒロ、どんどん、キスがうまくなる…。ハル子、もう、あそこが、熱くなってるよおっ、…。ヒロ、スキ…。もっと、抱きしめて…。でも…。
「…明日、退院だね、おめでとう」
ヒロに抱かれて、まだ華奢な腕の中で幸せな気分に浸ったハル子がニッコリ笑った。
「うん…、退院しても、もちろん、会ってくれるよね」
笑顔を返したヒロが当然会ってくれるものと思って聞くと、ハル子はヒロから目をそらして表情を曇らせると黙ってしまった。
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