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H2(ハル子とヒロ) (5)純情の告白

ろま中男3 作品リスト
H2(ハル子とヒロ) 目次

H2(ハル子とヒロ) (5)純情の告白

「…ヒロ君て、若いのに、経験豊富なのね」
パンティとパンストをズリ下げられたまま、ナースコートをはだけたセクシーな姿でハル子がはにかんだように聞いた。

「?…、ぼく、初体験なんだけど…、ハル子さんが、初めての人だよ」
ハル子に抱きついて、むき出しの下半身をいじっていたヒロが不思議そうにつぶやいた。

…これで、はじめてなの?、ハル子、バージンじゃないのに、すっかりヒロ君のペースだったよ、…、ひょっとして、ヒロ君、エッチの天才?…。でも、ヒロ君の、初めての女なんて、チョットうれしいかも…。

「…ハル子さん、」
急に真剣な顔になったヒロが、ハル子の横顔を見つめた。
「…なに?」
ひょっとして、もう一回したい?…、とか、あんっ、また、あんなに激しくされたら、ハル子、壊れちゃうかも…。でも、ヒロ君が、したいって、言うなら、ハル子、許しちゃうっ、…、だって、あんなに、気持ちよかったんだもん、…、いいわよ、言って、ヒロ君…。

「…、チューして、いい…、かな」
ヒロは勇気を振り絞って、ハル子を好きな気持ちを口にした。

「えっ、…、うん…、して…」
ちゅー、…、ヒロ君、ハル子と、キス、したいの?…、なんて、カワイイの…、ハル子、ホントに、ヒロ君のこと、スキになりそう…。うん…、して…、して欲しい、…。

ヒロの告白に面食らったハル子だったが、横向きになってヒロの緊張した顔に真っ直ぐ向き合うと、やさしくはにかんだように笑ってゆっくり目を閉じた。

「…」
ハル子の優しい顔にゆっくりと近づいたヒロは、ゴクンと喉を鳴らすと唇を重ねて目を閉じた。つかの間の唇の接触だったが、ヒロにはとても長い時間に感じて、唇を離したヒロは照れたように笑った。

あっ、あんっ…、はあっ、ヒロ君のキス、やさしいね、ハル子、うれしいよ…。

唇を離したヒロにハル子も目を開けて同じように照れ笑いで見つめた。しかしヒロの笑顔がだんだん曇ってきて目が潤んだとおもったら、目尻から涙がこぼれた。

えっ、どうしたのっ、…。
急に泣き出したヒロに、ハル子がビックリして見つめていると
「ハル子、さん…、スキだよっ、結婚してっ」
ハル子をぎゅっと抱きしめて体中でハル子を感じながら、ヒロがかすれたしかし強い意志のこもった声で、初めての女性に熱い気持ちを伝えてプロポーズした。

「…、うん、ハル子も、ヒロ君が、好き…、お嫁さんに、して…」

うれしい…、あっ、泣けてきちゃった…。ハル子、ヒロ君の、お嫁さんになる…、約束するよ…。

きつく抱きしめられたハル子は泣き笑いの顔を天井に向けてヒロの肩にあごをのせていた。息苦しい幸福感に包まれたハル子は背中に回した手を優しく押し当てて、ヒロのカラダが嗚咽で震えるのを感じていた。

H2(ハル子とヒロ) (6) につづく
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