裏ろま中男 作品リスト女子校生由貴 目次女子校生由貴 (113) ひとりの帰り道
生理が終わったら、きっとご主人様は帰ってきてくれる、…。
思いっきり泣いて心の軽くなった由貴は、タダシの裏切りを前向きに考えようとした。
生理になっちゃった由貴が悪いんだもん、あの美人な先輩は、由貴の代わりをしてくれてる、…。
生理でご主人様の相手ができない自分の代わりに、洋子がタダシの相手をしてくれることに感謝しなきゃいけないと自分を納得させる由貴は、しかし洋子がタダシからかわいがってもらっている情景が頭に浮かんできた。
由貴、イヤな女の子になっちゃったの?、…。
ヤキモチに身を焦がす美少女は、悲しくて憎しみの暗くこもった感情がわき上がるのを懸命に押さえ込もうとした。
入学式の日以来、初めてひとりでたどる帰宅の途次は寂しかった。生理中の不安定な気持ちがよけいにそれを増幅したのかもしれない。ドアの手すりにすがるようにつかまった由貴は、電車に揺られる震動でだんだん気分が沈み込んで、うつむいてうっすら開けた目から涙があふれそうになるのを何とか堪えていた。
「…」
駅を出ると、すでに日は落ちて周りは暗くなっていた。春のひんやりした夜風がナマ足を冷たくなでていた。駐輪場から自転車をこぎ出した由貴は、無意識にタダシとふたりで歩いた桜並木の川沿いに向かっていた。
散っちゃった、…。
ペダルに足をかけてスベスベしたナマ太ももを見せつける由貴は、桜並木をぼんやり眺めていた。数日前にまだ満開だった桜は葉桜に変わっていた。あんなにキレイだった桜の花がウソのように消えて、このままタダシとのことも消えてしまいそうで、涙がにじんで視界がぼやけてきた。
「…」
落ち込みがちな気持ちを振り払うように、涙をぬぐって大げさに頭を振った由貴は自転車から降りると、思いだしたようにカバンから桜の小枝を取りだした。
キレイ、…。
たぶんしおれていると思っていた由貴は、凛とした一輪の桜の花を大きな目で見つめて立ちすくんだ。こんな小さな桜の花の生命力に驚くと同時に勇気づけられる気がした。あらためて葉桜の桜並木に目を向けた由貴は
由貴のために、一生懸命探してくれたんだ、…。
由貴と仲直りするために今朝早起きしたタダシがほとんど散ってしまった桜並木から、この桜の花を懸命に探す姿を思い浮かべて、タダシの優しい気持ちを信じようと思った。
小枝を抱いて胸に手を当てた由貴は、首から下げたリングの存在を思いだしていた。胸がドキドキしてカラダが暖かくなる気がした。目尻から一筋涙がこぼれたが、その顔はうれしそうに見えた。
大事そうに小枝をカバンにしまった由貴は自転車をこぎ出した。さっきまであんなに重かったペダルがずいぶん軽く感じた。何気なく見たコンビニの、前に立つ公衆電話が目に入った。
ご主人様の声が聞きたい、…。
自転車を止めて黄色電話を見つめていた由貴は、タダシのケー番号を知らないことに今更ながら気づいた。中学まで親からケータイを禁止されていた由貴は、ケータイを持ってなかった。友達から気の毒がられても特に欲しいと思わなかったが、今はケータイが猛烈に欲しくなった。
お母さんに頼もう、それで明日、ご主人様に教えてもらうんだ、…。
そのことで頭がいっぱいになった由貴は、自転車をこぎ出して家路を急いでたどった。
そのころ、タダシは洋子と駅のホームに降り立っていた。
ハンバーガーショップで由貴のことなどすっかり忘れて洋子の調教を続けていたタダシは、全面ガラス張りの2階から由貴がうなだれて駅に向かう姿に気づかなかった。
ミニスカをまくられる露出プレイで露出狂の血を目覚めさせられた洋子は、ハンバーガーショップを出ても恥ずかしいノーパン姿をすれ違う男性からイヤラシイ目で見られている気がして、自意識過剰に昂ぶらせた興奮であそこをヌルヌルに濡らしていた。
「…」
湿った息にまみれて内マタ気味に歩く洋子の脚線美を、タダシはニンマリ眺めていた。
「ここで、スカートめくりあげたら、楽しいぞ」
露出狂の血をたぎらせてモデル並みの魅惑的な女体を火照らせた洋子にタダシがイヤらしくささやくと
「やめて…、ください」
ミニスカの前と後ろを押さえた洋子は上気した顔でうなだれていたが、あそこはタダシの言葉に反応してイヤラシイ滴を垂れ流していた。
「…、あっ」
股間からあふれた滴がナマ太ももを伝う感触に思わずあえぎ声を上げた洋子は、顔を真っ赤にして太ももをモジモジとすりあわせていた。
「…、ヨーコの家はどこだ」
往来で官能にもだえるフェロモン上級生の姿にイヤラシイ妄想をたくましくするタダシは、ポケットに入れた手で股間を押さえながら聞くと駅の反対側だが同じ駅だとわかった。
「…」
黙っていたが洋子は一人暮らしだった。それでこれまでに何度も男を誘い込んでいた。タダシに来て欲しくないと理性は訴えているがマゾに目覚めた女体は、タダシが家に来ると言い出すのをドキドキして待っていた。
「…じゃあ、ヨーコの家に行くか」
無表情につぶやくタダシの声が鼓膜に響いて、洋子は火照った柔肌に軽く電流が流れたようにビクッとふるえた。立ち止まった洋子のあそこはピュッと潮を吹いた。
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