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女子校生アヤ (96)宣戦布告

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女子校生アヤ 目次

女子校生アヤ (96)宣戦布告

「…深い関係、ってろういうコロ…、うっ、うんっ…、コトですかっ」
動揺を隠せないアヤが、また滑舌の悪さを出してかろうじて聞き返すと
「セックス、したでしょ」
美咲は間髪入れずに言い返した。

「えっ…」
…、よくも…、そんなあからさまな…。
美人教師の口から出たあからさまなそのものズバリの単語にアヤは言葉につまった。
「…、匂いでわかるのよ」
ションベン臭い小娘に、エッチな匂いがすると…、特にね、…。
切れ長の目に妖しい雰囲気を漂わせた美咲が、押されっぱなしのアヤに迫った。
「いやらしいっ」
けだもの?…!…。
そんなことしか言い返せない自分が情けなくて顔を伏せてしまったアヤに、
アレの良さが、分からないような小娘に、透君は不釣り合いよ、…。
美咲は大人の色気と余裕を漂わせた笑みを浮かべていた。

「…別にあなたが、透君とどういう関係でも、私はかまわないわ」
ホントは、良くないけどね…、とりあえず、よ…。
本当はヤキモチでハラワタが煮えくりかえる想いだが、美咲はあくまでも大人の余裕を見せつけるように、妖艶な笑みを浮かべていた。
「私たちのジャマをしなければね」
そうよ…、ジャマする気なら、徹底的に叩き潰してやる、…。
ココが攻めどころと心を決めた美咲はあくまでも冷静な声を保って言いはなったが、アヤの目ヂカラに負けない強い視線で見据えた。

「…それって、先生が透君と、…してるってことですか?」
ケダモノエロ教師…、いけしゃあしゃあ、と…、でも、堂々と、透がスキって、言ってる、のよね…。
とうとう正体を現したエロ教師に呆れ気味の視線を向けたアヤは、しかし妙に落ち着いた美咲になんだか違和感を覚えていた。

「…、そうよ」
あくまでも平静を装った美咲はアヤの目をじっと見ていた。いけ好かない小娘だが、ここはアヤを信じるしかないとさえ思って正直に応えた。
「よくも、そんなこと、堂々と言えますね、教師として恥ずかしくないんですかっ」
恥知らずな、エロ、淫乱女、だわ…、でも、…。
アヤは生徒との淫らな関係を堂々と告白するエロ教師を軽蔑して罵っていた。しかしアヤは卑怯な行いを嫌悪する反面、正々堂々とした態度には敬意を払う傾向があった。美咲のはっきりした物言いに、カッコイイ大人の女性を感じたアヤは心のどこかで惹かれていた。

「あなたの言う通りかもしれない…、でもあなたと私が対等だって…、あなたもわかってるはずよ」
そうよ、こんな小娘でも、同じひとを…、スキになった、んだもん、…。
美咲の目からはささくれだった攻撃的な気配が消えて、凛とした意志の強さを感じさせた。
「だから…」
堂々と宣戦布告するエロ教師に美咲は次の言葉をまった。
「どちらが選ばれるかは、透君次第ってことよ」
でも、きっと、透君は、私を選んでくれる、…。
美咲は落ち着いた口調で言い切ると、アヤの心を見通すような思慮深い目を向けていた。

「…確かに、そうだわ…、透君がどっちを選んでも、恨みっこなしね」
透は、私に、スキ、って言った…、私の勝ちに…、決まってる、…。
猪突猛進の傾向もあるが卑怯な振る舞いを嫌悪するアヤは、恋敵が堂々と真っ向から宣戦布告するのを彼女特有の目ヂカラで受け取った。

「…、私と透君のことを、校長に報告すれば、あなたの不戦勝よ、どうする?」
ココが勝負所よ…、美咲、負けちゃ、ダメ…、でも、この子、きっと…、言わないわ、…。
美咲はようやく本題を切り出した。アヤの返答次第では教師生命を絶たれるかもしれないが、アヤの性格がかなり見えてきた美咲には勝算があった。

「バカにしないでよ、そんなコトしなくても、彼はオバサンなんかより、美少女を選ぶわ」
アヤはセーラー服美少女のふくらんだ胸を誇示するように自信満々に言いはなった。

オバサン…、言ってくれるわね…、でも、バカ正直な娘で…、ホントに助かったわ、…。
アヤの歯に衣着せぬセリフはムカつくが、本心ではほっとしたのを顔に出さないようにしていた美咲だった。そしてアヤのきっぱりした男前な態度には尊敬さえ感じていた。

女子校生アヤ (97) につづく

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